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雑談スレ

763正樹 ◆6z10n91cnw:2008/01/21(月) 22:00:17
 
       『日本の原爆記録6−蜂谷道彦「ヒロシマ日記」、中国地方
       総監府誌刊行会「中国地方総監府誌・原爆被災記録』
 
        −52頁〜53頁−
        3 国亡びて山河あり
        8月12日
        藤原一郎君がやって来た。一郎さんは郷里の者だ。海軍大尉で
       岩国の兵学校の生徒だ。軍艦が沈没してから陸上戦闘の稽古中だ。
       私の枕元にやって来て「先生、助かって良かったなあ。ひどく
       やられたなあ」と岡山弁丸出しで挨拶した。そして「よくも助かった
       なあ」を繰り返し、私や家内の顔や手足を見詰めて「まさか原子
       爆弾ができとろうとは思わなんだな」と軍人らしい悲鳴を上げた。
        「何、原子爆弾」、私は思わず大きな声で怒鳴って飛び起きた。
       「原子爆弾と言う物は、十グラムも水素があればサイパン島が
       2つに割れてなくなる分じゃろう、小川先生がいつかそんな話を
       言っとったぜ、あれか」と問い返した。一郎さんは「岩国では
       そういう話だ」と言って海軍病院の話をしてくれた。
  
>「原子爆弾と言う物は、十グラムも水素があればサイパン島が2つに割れて
>なくなる分じゃろう、小川先生がいつかそんな話を言っとったぜ、あれか」


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