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雑談スレ

704正樹 ◆6z10n91cnw:2007/08/26(日) 23:44:51
 
          『原発はなぜこわいか<増補版>』
          (高文研:小野周、絵・勝又進、文・天笠啓祐)
          −207頁〜208頁−
          20世紀末には全世界の原子力発電の総量が20億キロワットに
         なるのであろう、と言う予測がある。設備利用率を64%として、
         全世界のウラン資源は僅か12年から17年しか持たぬことになり、
         たちまち枯渇してしまう。こうなると石油よりも先に、ウランの方が
         早く底を突いてしまうのである。
          海水中にはウランが含まれていて、世界中の海水中には
         全部で5十億トンのウランがあるから、この海水中のウランを
         使えば大丈夫だと言う話も出て来る。ところが、海水中のウランの
         濃度は1十億分の3で、この海水から、先の1百万キロワットの
         原子力発電所を運転するために必要なウラン、180トンを
         取り出すためには、年間6百億トンの海水を必要とする。
         つまり、このクラスの軽水炉10基を運転するために必要な
         ウランを海水から取り出すためには、年間6千億トンの海水を
         動かさなくてはならないのである。
          日本の陸地に降る雨の総量は、1年間で6千億トンと言われる。
         これから考えて、6千億トンと言う海水の量はどんなに厖大
         (ぼうだい)であるかが、よく分かるのであろう。このように
         大量の海水を動かしてウランを取り出すとなれば、当然に、
         それの費用は莫大なモノとなり、併せてはかり知れない環境
         破壊を齎すこととなろう。
          海水のウランを核燃料に使うと言う話は、月世界に金鉱を
         探しに行くと言うことと同じで、あまり面白みもなく、空想小説の
         材料にもならない。
 
 直ぐに実用級を目指そうとするから、絵空事になるのだ。
 アルミニウムだって、発見当時は、金よりも高価だったのだろう。
 研究を続けていれば、劇的に抽出経費が安くなることだって夢ではないのである。
 例えば、鉱脈由来ウラン1トンに付き、海水抽出ウランを1グラムの使用を
義務付ければ、海水抽出ウランが鉱脈由来ウランより製造経費が安くなることだって
夢ではなかろう。


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