[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
雑談スレ
620
:
なるべく名前入力
:2006/08/05(土) 00:06:45
散布界射撃についてですが、軍艦が砲撃戦をする場合
非常に遠距離から行うことになります。
その場合、例え寸分の狂いも無く照準したとしても
途中の風の影響、気温、発射する瞬間の艦の角度(陸でなく水上なので
常に揺れている)等により、着弾地点は円心状(正確には楕円)になります。
もし全弾が敵艦の手前に落ちたなら、次は少し奥に照準します。
今度は全弾奥に着弾したなら、もう少し手前を狙い、最終的には
半分が奥、半分が手前に落ちるようにします。
これを夾叉といいます。
(距離が遠くなるほど、夾叉した時の円の半径「散布界」は大きくなり、
至近距離ならほぼ全弾が同地点に落ちます)
夾叉したならば、あとはそのポイントに撃ち続けると運がよければ
いずれ当たる。
この射撃方法を散布界射撃と言います。
レーダー射撃では、夾叉を一斉射目から出すことが可能でしょうが、
途中の風の状況など読めるはずもなく、結果必ず当たる代物ではないのです。
レーダー射撃により一方的にやられたと言った記述のある戦闘
例えば第3次ソロモン海戦での比叡や霧島は、肉眼での哨戒範囲が狭くなる
夜戦で、6000〜8000mでレーダー射撃を受けています。
この距離なら照準が正確なら一撃目が夾叉ではなく、命中弾になる
確立は高いですが、仮にこれが白昼の戦闘であったなら、有効射程20000mに
達するまでには肉眼で視認も出来るので、先制攻撃も適わず、
いくらレーダー射撃をしても、散布界は広くなり1撃目夾叉でも当たるとは限らず、
日本側も仮に3斉射目には夾叉するとすれば、後は運のいいほうが当たるだけ
(ここも正確には個艦により差がありますが。大和と武蔵が3万強の距離で試射をした際、
大和の散布界700mに対し武蔵1000mと記録されています)の戦いです。
レーダーによるアドバンテージは、夾叉するまでの2斉射を免除されただけ
と言うことになってしまいます。
史実でも、戦艦クラスの艦艇がレーダー射撃により撃沈された例は、この金剛型二隻の
他は、スリガオ海峡海戦で扶桑、山城が撃沈されたのみです。
そしてこちらも夜戦でした。
逆に小型艦艇同士の戦闘では、射程が短い為比較的近距離での戦闘となり
レーダー射撃は効果的だったと思われますが、主力艦隊の決戦と言うIFを想定
した場合、やはり遠距離での戦闘になるでしょう。
こういう話は、某巨大掲示板の軍事関連の板に行くと私など一瞬で論破されてしまう
詳しい方がたくさんおられますよ。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板