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雑談スレ
619
:
なるべく名前入力
:2006/08/04(金) 23:23:29
http://homepage1.nifty.com/SENSHI/book/4kousureba-2.htm
この辺を読まれてはいかがですか?
このサイトの主張すべてが正しいとも思いませんが、的を得ている部分は
多いと思います。
ミッドウェーでは利根(筑摩だったか…うろ覚え失礼)の偵察機が故障で
発艦が遅れ、そしてその機の索敵予定範囲に米機動部隊がいた。
もしこの機が故障していなければ南雲機動部隊は先制攻撃が・・・
レイテで武蔵は最初の空襲で受けた爆弾の為、主方位盤が故障する。
その為三式弾の斉射が出来なくなり・・・
色々ありますが、アメリカの兵器だってドイツの兵器だって故障はします。
しかし当時の日本の兵器はこの手の故障は起こってしかるべきでした。
同じサイズのボルトとナットが10対あって、しかしあわせようとすると
最初につがいになっていたものいがい合わない、そんな工業力しか
持たない国なのですから。
故障がなければ・・・というIFを議論するのならば、まず故障しない(しにくい)
機械を作る工業力を如何にすれば持てたかから論じるべきだと思います。
この戦闘機の最高速度は何キロで、この砲を何メートル先から撃った時の
貫通力は何センチで、それに対する敵の兵器のカタログスペックがこうだから、
こう戦えばこういう結論になった。
という議論は、あくまでも両軍の兵器がカタログスペック通りの能力を
出せたらという前提が必要です。
しかし、日本軍の兵器はそのカタログスペックを出せない、もしくは
運用する際の構想に間違いがあることが非常に多いのです。
前者は、上記したように工業力の低さに起因し、後者は先日レスしたように
大艦巨砲主義の間違いなどが挙げられます。
よく言われることですが「1発必中の砲1門は、100発1中の砲100門に勝る」
と言った理論もこの手の話で、実際その砲を両陣営が同時に打ち合ったら
着弾の瞬間、1-1で0の砲と、100-1で99の砲が残るのです。
仮想戦記ものは、得てしてこの手の考え方が欠落していると思います。
なんやかやした結果日米主力艦隊の海上決戦が起こり、大和、武蔵の
46センチ砲が敵戦艦をちぎっては投げちぎっては投げ・・・有効射程距離が
2万mしかない以上、アウトレンジは絵に描いた餅ですし、2万m以内での
戦闘では、乗員の錬度がいくら高くても必中の1門にしか成りえません。
大和、武蔵の建造を中止しその分航空機を4000機製造し・・・日本軍機の
稼働率、乗員の育成期間といった考えが欠落しています。
しかも製造した航空機のスペックも、欧米標準の2000馬力クラスの半分の
1000馬力のエンジンを積んだゼロ戦、そしてそれは耐弾性が無く乗員の
サバイバリティは低く、いずれ熟練パイロットはいなくなり
結果早いか遅いかの違いでマリアナの七面鳥撃ちが再現されるでしょう。
そこで仮想戦記は2000馬力クラスの戦闘機を新開発、重量増が可能になったのに
伴い、耐弾性を大幅に上げて乗員を保護し・・・などと来るわけですが、
そもそもそんなエンジンを作る工業力が日本に無いのですから
話になりませんよね。
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