したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

雑談スレ

600正樹 ◆6z10n91cnw:2006/05/14(日) 22:30:04
 
>>559

【もしも、可能ならば何を実現させたい?】総合政策提案
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/1530/1101381750/398

      第二次世界大戦で、日本軍人が科学的潜在力の評価能力を欠いて
     いたことを最も良く示す例は電波兵器であろう。電波兵器について
     は、日本の科学者達は決して知らないわけではなかった。しかし、
     軍人達は全然相手にしなかったのである。
      日本海軍は、月月火水木金金と言った具合に、夜戦で暗黒の中の
     敵に接近して攻撃する猛訓練を多数の犠牲者を出しながら強行して
     いた。そして米海軍は、このような訓練をやっていないから、問題
     ではないと言うことが宣伝されていた。ところが蓋(フタ)を開け
     たら、どうであったか。日本の軍艦が暗黒の中を接近しないうちに、
     遠方にあっても完全に砲撃されたのである。
      これは電波兵器の威力である。レーダーを持っておれば、暗黒と
     言う物は存在しないのである。日本軍は暗黒の中を、手探りで、訓練
     の力で悲壮に接近して行こうとするときに、敵からは丸見えと言う
     わけである。
      電波兵器の進歩は海戦の戦闘方式をがらりと変えてしまったの
     である。もはや、それまで行っていた猛訓練は全く何の価値もなく
     なってしまった。
      このように、一つの技術の進歩が戦闘様式を一変すると言うことは、
     しばしば起こることであり、これまでの専門家は、もはや、そうなっては
     完全な素人に過ぎないのである。このような戦闘方式の変革を齎(もたら)
     す物を、いち早く察知することが最も必要なことなのである。
      軍人と言うものは、どこの国でも、極めて頑固な者らしい。米国の
     軍事科学の権威である科学者ブッシュも、それの著書『最新兵器と
     自由人』の中で、このことを嘆いている。
 
      ===『武谷三男著作集 3 戦争と科学』(勁草書房)===
          192頁〜193頁
 
【もしも、可能ならば何を実現させたい?】総合政策提案
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/1530/1101381750/585
 
     深川修吉君と言う私の親友が、日本無線にいて、今は真空管部長を
    しているが(1955年)、(マグネトロンについて)非常に熱心に
    やっていたが、昭和17年頃には彼は盛んに不平を言っていた。それは
    レーダーをやらなければならないと言うことを、それまでに盛んに深川
    君たちは海軍に言っていたが、一向に取り入れようとしない。と言う
    ことは、外国でもそんなことはやっていないのだから、やる必要は
    ないと言う観念を持っていたらしい。
 
     『武谷三男著作集2 原子力と科学者』(勁草書房;351頁)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板