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雑談スレ
177
:
正樹 </b><font color=#FF0000>(k1z6gaws)</font><b>
:2005/05/09(月) 20:57:07
名作のある風景−102−
少女から女へ波立つ心
「海を見に行こう」と言った高野洋は館山湾の波打ち際を思
い描いていた。だが「城山に登ろうと思っていたのに」と答え
た中沢恵美子は山の頂から海を遠望したかった。男の海と女の
海。その超え難い違い。作品のモチーフが、さりげなく冒頭に
提示される。
新聞部に籍を置く女子高生と先輩が、結ばれる必然を置き去
りにして男と女になる。女は青春の義務ででもあるかのように
男に寄り添おうとし、男は欲望と理性の相克の中で女を抱く。
そして、そのことを知った母と主人公の間に狂気を孕(はら)
んだ激突が訪れる。「家の中は、襖(ふすま)が蹴破られ、茶
碗が割れ、新聞紙が散らばり、本が鴨居(かもい)の上に載って
いる」。母と娘は理解することを渇望しながら、言葉と肉体を
ぶつけ続けた。
作品は、作者18歳のときに書かれた。当時、館山市にある
千葉県立安房高校の3年生。作中と違って文芸部に所属していた。
中沢けい『海を感じる時』館山(千葉県)
作家と作品
なかざわ・けい(1959−−−−)
横浜に生まれ、館山市で18歳まで過ごす。1978年『海
を感じる時』で群像新人文学賞。選者の吉行淳之介は選評で「18
歳の少女である作者が、その年齢の子宮感覚を描くとき、それは
見事である」と書いた。作品は60万部の大ヒットになり、文壇
に鮮烈なデビューを飾った。
===日本経済新聞2005年4月16日(土)夕刊===
いろいろな考え方があると思うのね。女性が顔をベールで隠していないこと
を不道徳だと騒ぎ立てる連中もいるしね。
私は、「女子高生の性への目覚め」を汚らわしいと思わないし、それどころ
か、汚らわしいと思わない人が大多数であることは、こう記述されている記事
を掲載することができていることが、それを物語っているのではないのだろう
か!?
女子中高生の性は、幻想的で透き通るように美しいと思うのだが・・・・!?(^^ゞ
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