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【依存〜薬物・出口のない闇(1)】ネットで手軽に…クスリに溺れ売人となった母、「因果応報」息子も大麻
産経新聞2017年12月25日 11:34
▼アイス、野菜、コーク…「遠い存在」が「誰もが手を出しやすい存在」に
今から十数年前のインターネットの急速な普及が薬物の流通を大きく変えたと、田中絵美子(40)=仮名=は感じている。それまでは、いわゆる暴力団関係の「怖い人」に接触して入手するしかなく、薬物は多くの人にとって「遠い存在」だった。
だが、ネットは、暴力団関係者と末端の顧客を結ぶ無数の密売業者を生み、薬物を、誰もが簡単に手を出しやすい存在へと変えてしまった。
《アイス0・3 13000》
《野菜 ブルーベリー1g ¥5000》
《コーク0・5 18000》
ネット上には、覚醒剤を指す《アイス》、大麻を意味する《野菜》、コカインの《コーク》という隠語が飛び交い、売買が繰り返されていることが容易にうかがえる。
田中は、10代のころに覚醒剤に手を出した。ネットの売買に手を染めたころ、小学生の2人の息子を女手一つで育てていた。掲示板に複数の店舗があるように装い、他人名義の携帯を借り、足がつかないように工作。アクセスしてきた顧客には、競合する暴力団関係者の目が行き届かず、人混みに紛れることができる都心を受け渡し場所に指定した。
「手っ取り早くもうけられたし、リスクもほとんどなかった」。田中は20代後半から数年間、売人をしていたが、一度も逮捕、摘発されなかった。学生、主婦、会社員など、職業や老若男女を問わず、ありとあらゆる人に薬物をまいた。
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