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【ジャンルは】注目のニュース 2巡目【何でもあり】

17名無しさんは神戸学院大:2016/05/04(水) 21:37:59 ID:978qXO9E0
<感謝状>自殺志願の男性保護 宮古・真崎タクシーの富樫さんおてがら /岩手
2015年5月4日12:04毎日新聞

 4月7日の昼ごろ、宮古市田老の三陸鉄道田老駅前。「真崎タクシー」(同市)の運転手、富樫完治さん(36)は60代くらいの男性客を乗せた。「幼いころに住んでいた旧田老鉱山を見たい」。男性は行き先を告げた。話を聞くと、関東から来たという。

 旧田老鉱山は1936年、ラサ工業が本格的に操業を開始した。銅はラサ工業宮古精錬所に、鉛や亜鉛などは船で九州や関西方面に運んだ。小さな農漁村が、操業により44年には人口が1万1000人を超えたが、銅の国際価格の下落などで71年に閉山に追い込まれた。「真崎タクシー」の運転手も年4、5回程度しか乗客を連れていかない。

 富樫さんが男性の様子をバックミラー越しで見ると、使い古したジャンパーに、寝間着のようなズボン姿だった。「この人、料金を払えるのかな。大丈夫かな」。心の中でそう思ったという。

 男性と話していると、そのうち「鉱山で死にたいんだ」「年金をもらっているけど、生活保護より少ないって、なんでだべね」と言い出した。諦めたような暗い表情。「これはまずい」。すぐに会社に連絡して道を引き返した。田老駐在所で宮古署の警察官に男性を引き渡した。

 しばらくして、男性の持ち物の中に、ビニールのひもがあったと聞いた。本当に、男性は旧田老鉱山で自ら命を絶とうとしていた。

 男性の様子をうかがって会社に連絡したのは、社長の飯塚博さん(65)の教えだった。飯塚さんも20年余り前、自殺を図ろうとした男性を助けたことがあるという。その時から、少しでも乗客に不審な点があれば、すぐに会社に連絡するよう運転手を指導していた。

 富樫さんは4月25日、乗客を保護して命を救ったとして、宮古署から感謝状が贈られた。「大したことをしてないのに、表彰されていいのかな。でも助かってほっとしました」。謙遜する富樫さんの口調は優しかった。【藤井朋子】




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