【警察は】警察に関するスレッド【○○な職業】 - 1322752234

213：名無しさんは神戸学院大：2014/07/08(火) 17:16:09 ID:ciICkgcI0: 捜査二課長を戒告　県警２幹部自殺　パワハラが一因と認定　過酷な勤務、焦燥感も
福島民報2014年6月27日（金）10:13

　県警本部捜査二課の幹部２人が自殺した問題で、県警監察課は２６日、過酷な勤務に加え、直接の上司だった清野隆行捜査二課長（４５）＝警視＝のパワーハラスメント（パワハラ）行為が自殺の一因だったとする調査結果を公表した。同日、清野課長を戒告の懲戒処分とした。２７日付で警務部付にし、事実上更迭する。
　県警監察課は関係者に事情を聴くなどし、清野課長が平成２５年５月ごろから今年４月ごろまでの間、自殺した男性警部１人を含む部下の男性警部計３人にパワハラ行為をした—と認定した。
　同課によると、パワハラ行為は捜査書類や会議資料を決裁するときに繰り返していた。清野課長が文書の手直しを指示する際に「小学生みたいな文章だ」「国語を習ったのか」「書類を仕上げられないのならば外に出るな」などと人格を否定し、中傷するような言葉を発したという。清野課長の言動は同僚が目撃したり、家族が聞いたりしており、同課は「（頻度は）ほぼ毎日だった」とみている。
　清野課長は同課の調査に対して「当時はパワハラに当たらないとの認識だった。今は深く反省している」と述べ、謝罪の態度を示しているという。
　清野課長は宮城県多賀城市出身。国家公務員２種試験に合格し、平成５年に警察庁採用。昨年３月に同庁生活安全局情報技術犯罪対策課長補佐から県警捜査二課長に着任した。
　県警監察課の調査結果によると、自殺した男性警部は、清野課長からのパワハラ行為に加え、過酷な勤務実態や事件捜査の焦燥感が背景にあったという。
　男性警部は成り済まし詐欺などの特殊詐欺の捜査を担当していた。成り済まし詐欺の被害が県内で続発するのと呼応するように超過勤務時間は増えた。自殺した４月は１４２時間に達し、休日は１日だった。さらに摘発した特殊詐欺容疑事件の容疑者が不起訴になる見通しとなり、深く悩んでいたことも自殺の引き金となったとみている。
　男性警部の後に自殺した上司の男性警視は捜査全般を統括する立場で、男性警部を守れなかったことへの責任を感じて自殺したとみている。■警務課にサポート窓口
　幹部向けの研修など徹底
　捜査二課幹部の自殺と上司によるパワーハラスメントの関連が明らかになったことを受け、県警はパワハラ行為と自殺の防止策を強化する。
　警察官や職員の悩みを聞き、サポートする窓口を警務課に置く。現在も監察課にセクハラやパワハラなどの通報・相談窓口がある。問題が大きくなる前に気軽に声を寄せてもらえるような仕組みが必要と判断し、二重に対応することにした。
　幹部向けの研修・指導を徹底するほか、健康管理にこれまで以上に力を入れる。全警察職員を対象に精神面の状態を把握するメンタルヘルスチェックを実施する。
　長時間勤務の解消を目指し部署の体制や人事を見直す方針も示した。斎藤恒一首席監察官は「幹部の意識を改革し、風通しの良い職場づくりを進める」と話した。■県警が人事異動
　県警は２６日、捜査二課長事務代理に菅野尊典捜査二課指導官＝警視＝を充てる人事を発表した。発令は２７日付。■解説
　過剰指導問われる責任
　成り済まし詐欺など特殊詐欺を取り締まる中枢で起きた幹部警察官の相次ぐ自殺は、上司の過剰な業務指導の責任を問う結果となった。
　東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、県警の業務は増加傾向にある。避難区域の警戒活動が続き、サイバー犯罪など新たな脅威への対応も待ったなしだ。捜査二課の問題も、続発する成り済まし詐欺への対応に苦慮した末に起きた｜との指摘がある。一方で「人材育成には厳しい指導も伴う」（捜査幹部）という声も根強い。
　震災、原発事故を念頭に置いた警察活動は今後も続く。ある県警幹部は「最終的に組織は『人』だ。いかに人を生かす組織にするか。県民の安全を守るためにも、県警はあらためて重い命題に向き合わなければならない」と語った。何よりも幹部の率先した意識改革が問われる。（社会部副部長・水口拓也）※県警本部捜査二課の幹部警察官の自殺問題
　同課に勤務していた課長補佐の男性警部＝当時（５１）＝が４月２８日に福島市内の警察施設内で遺体で見つかった。同３０日には男性警部の上司だった指導官の男性警視＝同（５２）＝が山形市内で遺体で発見された。ともに自殺だった。男性警部は業務上の悩みを、男性警視は部下を失ったことに対する自責の念をつづった遺書を書いていた。