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大卒の5人に1人が不安定雇用に‐斎藤剛史‐
•9月12日 (木) 15時00分
文部科学省の2013(平成25)年度「学校基本調査」(速報)について、当コーナーでは前に大学進学率の動向など大学の「入り口」の部分に関する現状を紹介しました。今回は大学卒業者の就職状況など「出口」の部分の実態を取り上げます。調査結果によると、今春の大学卒業者の5人に1人が非正規雇用者やニート(教育や職業訓練を受けず、就職もしていない者)など「安定的な雇用」に就いていないことがわかりました。
まず、2013(平成25)年5月1日現在の通信制を除く大学(大学院大学を含む)の数は、782校(国立86、公立90、私立606)となっています。10年前の2003(平成15)年度は702校、20年前の1993(同5)年度は534校、30年前の1983(昭和58)年度が457校でしたから、いかに大学が急増したかが実感できると思います。大学数が多いか少ないかは議論の分かれるところですが、全体的に大卒の価値が以前に比べると低下しているのは間違いないでしょう。
今春の大学(学部)卒業者55万8,853人の進路を見ると、大学院などへの「進学者」が13.0%(前年度比0.8ポイント減)、「就職者」が67.3%(同3.4ポイント増)、アルバイトやパートなど「一時的な仕事に就いた者」が3.0%(同0.5ポイント減)、「進学も就職もしていない者」が13.6%(1.9ポイント減)などでした。就職率は2008(平成20)年のリーマンショック以前と比べるとまだ低いものの3年連続して増加しており、景気が回復しつつあることをうかがわせます。
ただし、この就職率は、派遣社員や契約社員など非正規雇用を含めた数字です。雇用形態の変化に対応するため文科省は、前年度の調査から就職者のうちの「非正規雇用者」を調査項目に追加しました。今春卒業者のうち非正規雇用者は4.1%(同0.2ポイント増)となっており、差し引きすると正社員などの「正規雇用者(自営業主を含む)」は卒業者全体の63.2%(同3.2ポイント増)となる計算です。「正規雇用者」の割合は増加していますが、同時に非正規雇用者の割合もアップしているのが気になるところです。
「非正規雇用者」「一時的な仕事に就いた者」「進学も就職もしていない者」の割合を合計すると、卒業者全体の20.7%(同2.2ポイント減)が「安定的な雇用に就いていない者」となります。「進学も就職もしていない者」から大学院などへの「進学準備中の者」、教員採用試験や国家資格試験などに向けた「就職準備中の者」を除いた「その他」は3万770人で、卒業者全体の5.5%(同0.5ポイント減)となり、これらの多くはいわゆるニートであると思われます。
景気の回復基調により就職状況は改善されつつあるものの、大学を卒業しても正社員などの正規雇用者として就職できるのは6割ちょっとで、5人に1人は不安定な状況のまま卒業することになるというのが、現在の大学生の偽らざる実態です。大学進学希望者は、入学だけでなく卒業後まできちんと見据えて、進路を考えておくことが必要でしょう。
•[Benesse教育情報サイトhttp://r.ca-mpr.jp/s/87/?i4a=4737:教育ニュース 9月12日 (木) 15時00分 ]
•<前の記事http://ocn.study.goo.ne.jp/special/news/201309131.html |
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