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いじめのストレスで妻子を虐げる“29歳の惨めなパパ”
無抵抗社員を憎しみの連鎖に追い込む学級崩壊職場
【第34回】 2014年3月18日
吉田典史 [ジャーナリスト]
■怒りは妻や子どもに向けられ……。
拡大再生産されるいじめの構図
「休みの日は、あいつ(妻)を叱りつけることが増えている。数週間前は口論になり、殴った。あいつが『上司にもっと反論をしろ』とけしかけるから……」
「まだ(子どもは)小さいけど、イライラしてくる。(自分の)言うことを聞かないから叱ると、大きな声を出して泣く。頭を軽く叩くとまた泣く」
こういう話は、珍しいことではない。いじめを取材すると、10件のうち8〜9件については、いじめを受けている当事者の怒りが周囲に向けられていくことに気がつく。いじめを受ける人が、より弱い立場の人を攻撃するようになるのだ。
前述のように、葛城は忘年会で石井から頭を殴られたが、それだけではなかった。最後は、40人の前で「閉めの挨拶」をさせられた。本来、幹事の石井がするべきなのだが、葛城が挨拶を命じられた。突然の挨拶であり、言葉が浮かばない。顔を赤らめると、笑いの渦が起きる。
葛城はこんな分析をする。「面白いから笑うのではなく、(自分が)惨めで哀れだから、皆は笑うんだ」と。
さらに、「石井の機嫌を害した」という理由で罰ゲームまでさせられた。この1年、自分がいかに仕事のミスをして、いかに皆に迷惑をかけたのか、といった自己批判をさせられた。
葛城は話す。
「これ以上、雰囲気を悪くさせたくなかった。だから、40人の前で『1年間、ありがとうございます』とお礼を言った。すると、内田が“嘘をつけ!”と怒鳴った。皆は一斉に笑った」
いじめを受ける人は、得てして繊細なタイプが多い。職場の空気を察知し、皆に配慮をしようとする。ところが、周囲はその配慮を「弱いやつがおろおろしている」としか見ない。いじめをする者は、そんな姿が面白くて仕方がない。
この会社で働く人たちがここまで冷酷無情になることができる理由の1つには、10数年前の「事件」がある。会社は1990年代後半の金融不況の頃に業績難に陥り、リストラをした。葛城が当時を知る50代の社員から聞いた限りでは、社内は内乱状態になっていたという。
社員数が100人以下であり、就業規則すら社員の意識に浸透していない。人事評価があるのかすら、正確に知らされていない。社長の一存であらゆることが決まっていた。これでは、リストラはスムーズに進まない。
数人の社員が、労働組合ユニオンに相談に行く。そして、団体交渉となった。だが、労組の要求に答えるだけの資料すら会社側は提示できない。結局その社員らは退職したが、会社は彼らに多額の「和解金」を支払うことになった。
葛城をいじめる石井や上田は、この時期、20代後半〜30代後半だった。リストラをされる上の世代を見てきた。人を辞めさせるためには、どのようないじめが効果があるのかを肌で感じ取った。
十数年経った今、それを葛城に対して実践しているのだろうが、根はさらに深い。ここ十数年、葛城のようなターゲットになる社員が見つかると、その都度皆でいじめを行い、その「ノウハウ」をバージョンアップさせてきた。
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