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薬物乱用防止について

40名無しさんは神戸学院大:2011/07/22(金) 03:47:54 ID:7AiDjlBY0
薬物中毒の一因は塩を求める本能?
2011年7月20日(水)19:55

(Photograph by Melissa Farlow, National Geographic)
 人間には“塩を求める本能”が備わっているが、ヘロインやコカインなどの薬物中毒はこの本能に根ざしているのかもしれない。マウスの脳を分析した結果、塩への欲求によって引き起こされる遺伝子制御のパターンが、薬物中毒と同一だと示された。

 生物の塩に対する欲求(塩欲求)は太古の昔から育まれてきた。そのルーツは生命の起源、すなわち塩を含んだ海にあると考えられている。

「地上にはナトリウムが微量しか存在しないため、陸生生物は摂取するための戦略を用意する必要があった。塩欲求は、その過程で現れた進化上の産物と言える」と、研究の共著者ウォルフガング・リートケ(Wolfgang Liedtke)氏は話す。同氏はアメリカ、デューク大学の准教授で、医学や神経生物学を専門としている。

 この欲求はかなり強く、自らの命を危険にさらしてまでナトリウムに対する飢えを満たそうとする動物もいる。例えばシロイワヤギは岩肌の塩を舐めるため、足を踏み外せばまず助からないような断崖をよじ登ることで知られる。

 今回の研究で、植物由来のコカインやアヘンは塩欲求と密接に関連する脳のメカニズムにつけ込み、中毒症状を引き起こすことが示された。薬物中毒の克服が難しい一因だという。

「コカインは、生存率を高めるために古来から備わっている神経系の働きを侵害してしまう」とリートケ氏は説明する。

「以前、別の研究チームが中毒症状のプロセスを理論化したが、その裏付けとなる最初の証拠がいくつか得られた」と、研究共著者でオーストラリアのメルボルン大学およびフローリー神経科学研究所(Florey Neuroscience Institutes)に所属するデレク・デントン氏は付け加えた。

◆塩欲求によって脳内にすぐ変化が現れる

 デントン、リートケ両氏のチームは塩欲求と関連する哺乳類の脳内遺伝子の特定を目指した。実験用のマウスに塩分を摂取させずに欲求を刺激する方法や、ストレス・ホルモンの一種である副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を投与して塩欲求を高める方法など、さまざまな実験手法を取った。

 塩分不足に陥ったネズミは塩水を飲み始めるとすぐに、塩欲求と関連する遺伝子制御のパターンが逆転し始めた。

 塩水の摂取と同時に即座に反応が現れたことは驚きに値する。十分な量の塩分が胃から血流へと伝わる前の段階で、ネズミの脳内に変化が起きたことを意味するためだ。

「塩水を飲み始めてから10分程度で、精緻かつ複雑な遺伝子制御のパターンが完全に変容した。この点は想定外だった」とリートケ氏は述べる。

◆中毒症状の誘引要素はいまだ不明

 禁断症状にひたすら耐える方法では、本能に根ざす強い中毒症状を解消できる見込みは低い。今後は代替物を必要としない、新しい治療法が生まれる可能性がある。

 しかしリートケ氏は、「薬物中毒を引き起こす神経系の仕組みがすべて明らかになったわけではない」と慎重な姿勢を取っている。

「塩欲求は生命を保つための正常な本能だが、ヘロイン中毒は人体に多大な害をもたらす病気の一種だ。正常な本能が病気へと移り変わる仕組みを解明するためには、脳内のメカニズムをさらに分析する必要があるだろう」。

 研究の詳細は7月11日、「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌オンライン版で発表された。

Brian Handwerk for National Geographic News

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