したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

薬物乱用防止について

136名無しさんは神戸学院大:2012/03/16(金) 01:47:25 ID:lX3/PHII0
<追跡・累犯>利用される弱者/中 高齢者「税関で目立たぬ」 無料海外旅行、エサに
(毎日JP)2012年3月13日(火)18:00
 10年10月、成田空港の税関検査。マレーシアから帰国した高齢の女に、職員は「滞在目的は? あちらに知人でも」と尋ねた。
 「観光で」と応じた女は、この年だけで3度の同国への渡航歴があった。スーツケースにはボストンバッグしか入っていない。「バッグを持ち歩くのが大変だから……」。意味不明の言葉を発した女は大量の汗をかいていた。荷物を調べると、約1・5キロの覚醒剤が見つかった。
 今は71歳となった女は当時69歳。荷物を受け取りに来た男(54)=上告中=や一味のリーダー格の男(57)=控訴中=ら3人とともに、覚せい剤取締法違反(密輸)容疑で逮捕された。女は不動産ブローカーをしており、知人を介して3人と知り合った。「海外旅行に行かないか。金は出す」と誘われ、「ただで行けるなら」と引き受けた。荷物を持ち帰り、1日2万円。生活は食うに困るほどではなく、運搬は小遣い稼ぎと思った。
 弁護人は「安易に誘いに乗ってしまった」と話す。女は千葉地裁で懲役9年、罰金450万円を言い渡され、その後確定した。
 「年配者を探すようリーダー格の男に指示された。目立たないから」。3人のうち「運び屋」の調達をしていた男(62)は昨年12月、東京拘置所で面会した記者に答えた。同地裁は「高齢者を運び役として利用し、巧妙」と述べ、男に懲役10年、罰金450万円の判決を言い渡した(確定)。
 事件発覚の端緒は10年5月、一味が派遣した当時75歳と74歳の男2人が覚醒剤所持によりトルコで身柄拘束されたこと。これを機に、当局は高齢者による密輸を警戒していた。
 同年中、成田空港への覚醒剤密輸で逮捕された60歳以上は過去最多の8人、このうち日本人は4人に上る。警察庁の担当者は「末端ではなく、背後の『利用する側』の本体を捕まえなければ根本的な解決にならない」と強調する。
 高齢受刑者は増加の一途をたどる。65歳以上の新たな受刑者は10年で2104人。00年の907人から倍以上に増えた。高齢化が背景にあるとはいえ、それを上回るペースだ。
 浜井浩一・龍谷大法科大学院教授(刑事政策)は「老後に不安を抱える高齢者が、金銭欲や物欲以上に人との交流を持ちたくて犯罪に関わる例もあるはずだ」と推測する。
 その上で、こう指摘した。「弱い立場の人をいくら厳しく罰しても、また誰かに利用されるだけ。社会から孤立させないよう、お互いに相談できる社会環境をどう作っていくかという議論が重要だ」【長野宏美、石川淳一】


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板