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kaohigashi COPIPE
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名無しさん
:2007/07/31(火) 08:04:11
2005-04-26 日本 --- 丸谷才一『たった一人の反乱』上(講談社文庫、1982)
谷崎潤一郎賞受賞作シリーズ、第二弾。丸谷才一は1925年生まれ。1924年生の安部公房・吉行淳之介・吉本隆明、1925年生の三島由紀夫・辻邦生らと同世代。ずいぶん多彩な面々だ。丸谷だけは一冊も読んだことがないものの、前々から玄人受けする作家と認識している。少なくともいまだ旧仮名遣いを用いており、『文章読本』などの著書もある人なので、文章では読ませるはず。今回期待は大きい。
ふと気づいたのだが、過去の谷崎賞受賞作、よく見ると読んだことのあるものが、そこそこある。第一回の小島信夫『抱擁家族』(講談社文芸文庫)、第三回の大江健三郎『万延元年のフットボール』(講談社文芸文庫)、第六回吉行淳之介『暗室』(講談社文芸文庫)、第十五回田中小実昌『ポロポロ』(中公文庫)、 第十七回深沢七郎『みちのくの人形たち』(中公文庫)、後藤明生『吉野太夫』(中公文庫)。書いてみて気づいたが、『抱擁家族』『万延元年』『暗室』はそれぞれの作家の代表作だし、『ポロポロ』は隠れたファンも多い田中小実昌の小説代表作、後藤明生『吉野太夫』も不思議な味わいの名作。要するにいずれも劣らぬ傑作だが、ことに深沢の『みちのくの人形たち』は、神品。一字一句味わって、まったく無駄というものがない。
受賞作家の他の作品、ということになると、大半の作家は読んだことがあり、どれもがそこそこの作家。大庭みな子でずいぶんつまづいたが、今後は期待できるかな。
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