「Shall we ダンス?」
金曜にTVで、「Shall we ダンス?」を見たのだが、書こうと思って感想を書き忘れていた。邦画の場合吹き替えの問題がないのでTVで見ても十分楽しめる。
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しかし、この監督はずいぶんアメリカ映画を研究したという気がする。よくできたコメディ/ドラマ。主人公の日常からの脱却と成長を描くストーリーも印象的。人物像も(コメディであるから深みないとはいえ)よく練られ、印象的なエピソードで表現されている。大学相撲の世界を描いた前作とほとんど同じキャストで映画を作って違和感がないのは、脚本の人物描写がしっかりしているからだ。登場人物のセリフも印象的。ヨーロッパ映画のような、難解、あるいは不可解、または芸術的な深みといったものはない。それこそが、誰にでも分かり、普遍的に人の心をつかむハリウッド的というか。アメリカでリメイクが作られるのも分かる。