したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

俳句、詩、(小説、映画のセリフ)のお気に入り・・・

99「ラスト・サムライ」:2005/07/26(火) 07:45:56

私には、『ラスト・サムライ』は日本を舞台にしたインディアン映画に見えた。この映画のいくつかの「奇妙さ」は、これを擬装されたインディアン映画と見なすことによって腑に落ちるものとなる。勝元の村はインディアン部落に似ている。勝元軍と官軍の戦闘場面は、まさにインディアンと騎兵隊の戦闘である。剣と弓矢しか持たない勝元軍は、新式銃で武装した官軍に、まさにインディアンのように殲滅される。

 勝元が体現するのは、武士道という伝統文化である。彼に対立するのは、欧米文化の導入に熱心な「大村」(モデルは大村益次郎と大久保利通)である。近代派の大村は、アメリカ武器商人から賄賂を受け取る悪役として描かれる。勝元は、文明の利器である鉄道を襲撃するので(インディアンと同じだ)、たしかに反近代である。しかし、それは「野蛮」でも「退嬰」でもない。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板