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ネット上の面白い人物を紹介するスレ・・・

9:2004/07/03(土) 00:10
http://www.genpaku.org/alice01/alice01j.txt
不思議の国のアリス Alice's Adventures in Wonderland
ルイス・キャロル 著 翻訳: 山形浩生<hiyori13@alum.mit.edu>

このお話は、もう世界じゅうで読まれていて、まあありとあらゆることばにほんやくされているんだ。日本でもずいぶんむかしからほんやくはある。みじかいし、好きな人もたくさんいるのでまあ、うまいの、へたなの、どうしようもないの、といっぱいある。

ぼくがこれを訳したのは、やっぱり日本で何人目かのアリス訳者になりたかったからだな。いまある訳がそんなに悪いわけじゃない。

なかには、アリスをいまの女の子ちっくにしようとしすぎて、がらの悪いスケバン(ふるいね)まがいにしちゃった訳とか、ことばあそびにこだわりすぎて、なんだかとってもわざとらしい、ふしぜんなものにしてしまった訳(柳瀬尚紀の、漢字だらけのおっかないほんやくとかね)もあるけれど、高橋康也の訳とか、矢川澄子の訳とかは、わるくはない。でも、それでもなんだかよどむ。こう、うまくながれないところがある。高橋さんは学者で、矢川さんは詩をかく人だけど、こういう人は自分でいっしょうけんめい考えたりものを書いたりするのがおしごとだ。だから本や紙とばっかりにらめっこをしている。それで、よのなかの人のふつうのしゃべりかたとかは、あんまり知らなかったりする。口にだしたときのひびきと、字に書いて目にみたときの感じとでは、字に書いた方をだいじにしちゃったりする。なーんてことおもってくびをかしげてるより、自分で気がすむように訳したほうがはやい。それで訳しちゃった。

それに、この人たちの訳は、コピーしてお友だちにあげたりしてはいけないんだ。


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