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本の雑談__
64
:
名無しさん
:2005/06/20(月) 09:37:38
2005/04/09 「女たちよ!」
忙中閑あり。ちょっとだけ復活して更新。「ヨーロッパ退屈日記」を本棚から探し出して再読してから、どこかで無くしてしまった「女たちよ!」(伊丹十三/新潮文庫)を再購入。カバンに入れて通勤の行き帰りに拾い読み。
この本を最初に読んだのはもうずいぶんと昔。「ヨーロッパ退屈日記」の内容を更に濃くして敷衍した続編のようなエッセイだが、この本からは実に色んなことを学んだし、ずいぶんと影響を受けたことを久々に再読してあれこれ思い出した。
スパゲティをアル・デンテに茹でる、アヴォガード、プロシュートとメロンの前菜、フランスで食べるパンの美味さ、イングリッシュ・ティーの入れ方、正しい車の運転、ヨーロッパの文化あれこれ。今ならば、誰でも知っているウンチクのように思えるが、この本の初版は1968年である。しかも、このエッセイに書かれていることは、本や雑誌の受け売りではない。若き俳優、伊丹十三が、外国映画出演のためにパリやロンドンに住み、ロータス・エランをパリで購入してヨーロッパをドライブし、ピーター・オトゥールを始めとする英国人、フランス人、イタリア人から直接聞き、そして体験したことである。当時の日本でこんな本はまずなかったに違いない。
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