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特殊相対性理論
48
:
あああ
:2007/09/01(土) 17:40:34
J.C.マクスウェルが、その電磁場理論を発表したのは、1860年代だ。
その理論は、18世紀末から19世紀半ばまでに、クーロン、ガウス、ビオ・サバール、
アンペール、ファラデーなどによって発見された電気・磁気の法則を、1組の数学的な
方程式(偏微分方程式)に纏めたものである(その方程式が、マクスウェルの電磁場方
程式とよばれる)。
マクスウェル自身、自分の電磁場方程式を解析して、電場と磁場とが混わることや、さ
らに、電場や磁場の現象は、3次元空間と時間の4つを対等かつ不可分に扱ったパラメ
ータの組で扱うことで理解できること、その空間・時間の考え、扱いが、ガリレオや
ニュートンらの力学以来のものと異なること、ガリレオ変換に対する不変性(ガリレオ
の相対性原理)を満たさないこと、などについて、ポアンカレやアインシュタインなど
よりも、約半世紀も早く、気付いていたらしい(ニュートンの運動方程式と、マクスウ
ェルの電磁場方程式とを、成分表示にして、その形を比べれば、たいがいの人は、両者
の空間・時間の扱いが違うことがわかるって)。
マクスウェルの後も、ヘルツやローレンツ、フィッツジェラルドなど、19世紀末から
20世紀前半まで、すなわち、アインシュタイン以前の多くの数学者、物理学者たちは、
たいがい、そのことに気付いていたのだ。
だから、特殊相対性理論による、空間・時間の変更が、1905年のアインシュタイン
の発表で、いきなり出てきた、という話は、正しくないのだ。
ただ、その事実を素直に受け入れられたか、そうでないか、ということが問題だったの
だ。アインシュタインは、その事実を素直に受け入れられ、ローレンツなどは、そうで
なかった、という違いがある。
そして、ポアンカレやアインシュタインによって、マクスウェルの理論で出てきた新しい
空間・時間の考え・概念を、ニュートンらの力学法則にも拡張適用したのだ。
さらに、その後も、アインシュタインの重力理論である一般相対性理論や、1920年代
末のディラック、パウリ、ハイゼンベルクらに始まる相対論的量子力学や場の量子論でも、
空間・時間の考え・概念は、さらに変更される。
現代物理では、空間・時間の考え・概念は人為的なものであり、本質的なものでない、と
いう考えだ(ゲージ=ものさし、も人為的なものであり、本質的でないとされる)。
本質的で重要なものは、電磁現象や重力現象などの物理現象なのだ。
相対性原理やゲージ原理は、そうしたことを表現しているのだ。
つまり、
「物理現象は、人為的な空間・時間やゲージ(ものさし)の設定には無関係なものだ」
ということだ。
また、これらからすれば「ローレンツ収縮」などの話も、あまり重要でない(少なくと
も、多くの解説書にある「ローレンツ収縮」の話は、あまり正しくないと、私は思って
いますが、それは言葉で説明するより、電磁現象などを解析すれば、少しづつても正し
く理解できると思います)。
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