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キリスト教と美・2
8
:
chiara
:2004/02/20(金) 22:46
さて、当時のイタリア半島は都市国家が発達していました。
ローマの教皇領の他に、フィレンツェ、ヴェネチアという都市国家、ミラノ公国、フェラーラ
などといった公国などもありました。つまり「イタリア」は無かったのですね。しかし、
フランスという強大な中央集権国家やドイツ(神聖ローマ帝国)といった北方の国家が
次第に力をつけ始めます。フランスは100年戦争のまっただ中で、フィレンツェの
メディチ家はフランス王に軍資金の貸付などを行っていたのですね。
しかし、その資金が焦げ付き、メディチ家は大損をこく羽目になりました。
また、前世紀から延々と続く教皇と皇帝との対立の狭間で、都市国家は
時には教皇側に、時には皇帝側にと立場を代えながら何とか生き延びて来たのですが
皇帝と教皇の対立は激化する一方でした。
こうした不安定な国際政治状況下でメディチの斜陽の時代がロレンツォの時代に到来するのです。
以上、サヴォナローラ登場の前夜のフィレンツェの状況を大ざっぱに書きました。
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