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キリスト教と美・2
5
:
chiara
:2004/02/20(金) 22:45
既存の神学に縛られることのない民間人のスタンスによる学の探究だからこそ
自由があったのですが、それは神に背くのではなく、教会の伝統的な神学ではない
新たな神の真理、普遍の探究であったのですね。レオナルドの絵などはその典型です。
この時代の共通概念は、真、善、美は神のものであり、それを解き明かすことは一種の神学
であっただろうということです。
(残念ながら「聖書のみ」という視点からは「美」は抜け落ちてしまいます。これはプロテ
スタントに限らず、カトリックでもかなり遅れてそういう方向に走り始めます)
ですから、ボッティチェリにしても決して無神論というスタンスでヴィーナスの誕生を
描いて居たわけではないのです。人間世界の、つまり被造物の世界の礼賛として描いていたのですね。
この視点は聖フランシスコの「太陽の讃歌」が発端であったと塩野七生は評価しています。
神の世界にのみ視点を向けていた教会世界では、ありのままの人間性は否定されるものでしたから、
この点において、近代の人々が中世を暗黒と考えたのも無理はありません。
(もっとも民衆に学の力がなかったから、彼らがなにを考えていたのかは、キリスト教会が
残した史料に頼らざるを得ない歴史観でははかることが出来ませんが、残された民謡民話な
どからは案外自由だったと今では考えられています)
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