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キリスト教と美・2

13chiara:2004/02/20(金) 22:48
サヴォナローラは人々に自分の思想が受け入れられたこと、またフランス軍の到来があること
をみごと言い当てて、自身をますますつけます。で、よしゃあいいのに、政治に手を出してしまうのですね。
自ら政庁の一員となり、フィレンツェを品行方正なキリスト教的模範的都市にしようとしたのです。
そして「あらゆる災厄の根源は教皇庁にある」と今度は教皇批判をはじめます。
フィレンツェ市民の生活をまっとう至極にするために、あらゆる豪奢、異教の文化に関わるものを禁じます。
青年団が出来(泣き虫団だかそんな名前)まるで文化大革命下における中国での
紅衛兵の役割を果たしたのです。ボッティチェリも完全に染まっちゃいましたから、
自分の過去に描いたキリスト教的でない絵を燃やしてしまうんですね。
市庁舎(ポデスタ)のあるシニョーリア広場には民衆から取り上げたり、率先して出された
「冒涜的な。あるいは豪奢な」美術品の数々がうずたかく積まれ火がつけられました。
虚飾の焚刑ですね。
民衆達の服も質素になり、享楽的な場所は閉鎖に追い込まれました。街中が道徳的空気に
満ちあふれたのですね。これは民衆が望んだとでもあったのです。
しかし行きすぎは結局ほころびを生じさせるのです。


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