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キリスト教と美・2

12chiara:2004/02/20(金) 22:48
彼が舞い戻ってきたのは、フランスが百年戦争も終わって、今度はその矛先を南に向け始めた
政情不安な頃です。当時のメディチ家は破産状態でした。ロレンツォの外交手腕で何とかしのいでいる有り様で
フィレンツェの政体も弱気な状態でした。フィレンツェの人々は最盛期の華やかさがもう
フィレンツェにないことで不安に陥っていました。そんな中にサボちゃんは帰ってきたのですね。
彼は情熱の人で、その説教も見違えるほど上手くなっていました。
彼はフィレンツェの人々の奢りが今の状態をもたらせたのだなどと檄を飛ばします。
異教の文化にうつつを抜かしていないで、もう一度キリスト教に立ち返れと主張を始めました。
不安だった人々は「ああ!そうだ。真面目に生きよう」と反省モードに入り始めました。
それで世の中の流行に弱いサンドロ・ボッティチェリも反省してしまったんですね。
サボちゃんは特にメディチを攻撃のターゲットにしました。メディチは全盛期のフィレンツェ
ルネッサンスの象徴でもある存在です。不安の要因とその責を負うものがあれば
人々は安心するものです。ロレンツォの死後しばらくたってメディチはフィレンツェから
追い出されてしまいます。フィレンツェ人はその点、非常に薄情です。


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