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【メカヤギ】 生田校舎総合スレ 【黄金バッグ】
8
:
ともすけ </b><font color=#FF0000>(HiMeNt/o)</font><b>
:2005/02/06(日) 01:24:25
校門まで残り200メートル。そこで立ち尽くす。
「はぁ」
ため息と共に空を仰ぐ。その先に校門はあった。
誰が好んで、あんな場所に校門を据えたのか。
長い坂道が、悪夢のように延びていた。
「はぁ…」
別のため息。俺のよりかは小さく、短かかった。隣を見てみる。
そこに同じように立ち尽くす女の子がいた。同じ三年生。けど、見慣れない顔だった。
短い髪が、肩のすぐ上で風にそよいでいる。
「この学校は、好きですか」
「え…?」
いや、俺に訊いているのではなかった。
「わたしはとってもとっても好きです。でも、なにもかも…変わらずにはいられないです。
楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ。…ぜんぶ、変わらずにはいられないです」
たどたどしく、ひとり言を続ける。
「それでも、この場所が好きでいられますか」
「わたしは…」
「見つければいいだけだろ」
「えっ…?」
驚いて、俺の顔を見る。
「次の楽しいこととか、うれしいことを見つければいいだけだろ。
あんたの楽しいことや、うれしいことはひとつだけなのか? 違うだろ」
そう。何も知らなかった無垢な頃。誰にでもある。
「ほら、いこうぜ」
俺たちは登り始める。長い、長い坂道を。
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