在日朝鮮人のための北朝鮮講座（１２５）

1：解法者：2004/11/04(木) 21:49: ＞離散家族（５）＜

「北朝鮮にいる娘から南朝鮮（韓国）にいる父」への手紙（３）

　他郷万里に離れているこの娘は第一にも第二にもお父さんの身体に気をつけて欲しいので眠れません。
　私はうちのお父さんは祖国のために外国に行って頑張っていると思っていますので、私に良い便りがあるときまでお待ちしております。
　私が住んでいるこの村では、皆がお父さんを探したと言って祝ってくれています。
　何よりの心残りは、お父さんの還暦のときにお酒をいっぱい差し上げることができなかったことです。
　紙面ではありますが、お父さんの健康を祈り、大きな挨拶、ひざまずいて挨拶を差し上げます。
　お父さん！　嬉しい気持ちで受取ってください。
　お父さん！　言いたいことは切がありません。けれど、いつか会う日までその日を待ちながら今日はこの辺で涙の筆を下ろします。
　もう一度、ひざまずいて挨拶を差し上げます。
　お父さん！　お母さんにお父さんの話をして、この地で一緒に住むことを決めました。
　お母さんは、咸興で独りで住んでいますが、そんなに年老いていません。
　私が住んでいるところは、咸鏡南道・・・・・です。
　私の夫は、１９８×年１０月に病気で亡くなりました。
　今、子供たちは×人いて、皆、それぞれ国の暖かい配慮で元気で育っています。勉強を始め何から何まで祖国のお陰で心配なく生きています。
（中略）
　ここにいる家族を考えて、いつまでもまた会える日まで元気でいてください。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　娘　　××より

※　原文は「朝鮮語」

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