在日朝鮮人のための北朝鮮講座（９０）

1：解法者：2004/10/01(金) 09:58: ＞国家保衛部の任務（６）＜

　日頃から＜反目>し合っているこの市の「人民保安省」の幹部たちを摘発したのだから、
＜大宴会＞となったそうだ。「食糧」など全く不自由していない。
　「人民保安省」となぜ＜反目＞し合っているかという説明は先のとおり、任務が＜交錯＞しているからという。「手柄の先取り合戦」が行われるからだ。また、先の「自由市場」で見られるように＜利権＞がある。まぁ、日本のヤクザの「縄張り」だと思えばよいようだ。
　彼は＜応援＞だったが、功績は功績だ。こういう＜功績＞の積み重ねが物を言うのはどこの社会でも同じだ。
　大事件も終結し、任務の「住民統制」の仕事に復帰した。
　「住民」は成分（身分）で等級に分けられているが、この「住民等級表」は「国家保衛部」と「人民保安省」にあるだけだと考えていたら、かなり広範囲の場所にあるという。例えば「職場」にもあるそうだ。本人も簡単に知ることができる。＜秘密＞でも何でもないという。
　ただ、この「住民等級表」が本人の一生を左右するから、大変重要な意味を持つ。この書き換えについての＜賄賂＞が後を絶たない。後ほど説明するが、彼が北から中国へ逃げて来たのも、これが原因だった。
　「住民等級表」、今ではなくなったが「配給」、これを元に行われた。「住宅」の配分もこれに基づいて行われた。現在では＜住宅＞の売買は比較的＜自由＞であるが、「職場」、「地方党委員会」、「人民保安省」の許可が要る。「国家保衛部」は関与しない。
　少し、「住宅」について説明したいが、＜住宅＞の売買は比較的＜自由＞になったと言えども、「住民等級表」による＜規制＞はあり、住むことの出来ない場所がある。例を挙げて説明する。「万景号」が停泊する「元山」の高台にある「東明山」の高層アパート（マンション）、「元山湾」が見下ろせる素晴らしい景観の場所だ。ここは「核心階級」でも上位の者しか住むことはできない。こうして＜階級＞によって住む場所が定められており、住民もどこに住んでいるかで、階級がわかる仕組みになっている。

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