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【2003後期】三田・経済学部 履修情報
28
:
DJむらい♂ </b><font color=#FF0000>(7tqj8if2)</font><b>
:2004/01/24(土) 04:12 ID:D2YWubzc
「…って事は、俺がコクる前から学校辞めようって考えてたって事だろ?」
「・・・」
「なんかさ、俺、馬鹿見たいじゃん。」
「……ゴメン。そんなつもりじゃ…」
「じゃあどんなつもりだったんだよっ!」
自分でも驚く程の大声で、俺は保田を責めた。そんな事しても、どうにもならないって解ってるのに。
「……うれしかったんだよ、ワタシの事好きになってくれて…」
「ホントに…ホントに嬉しかったんだよ…」
「…ただ、ワタシが本気だっていう事を、アナタだけには解って欲しかったから…」
その言葉を聞いて、俺の頭の中はジーンと疼いた。保田が悩みに悩んだ末に出した尊い結論を、俺は頭ごなしに否定し、悪意と取った。そうだ。本当は俺が一番解ってやらなくちゃいけなかったんだ。保田はそんなヤツじゃないっていう事を。世界中の誰が保田を否定したって、俺だけは味方でいてやらなくちゃいけなかったんだ。
「保田…」
「ゴメン…本当にゴメ…」
「もういいよ…もう謝るなよ」
「…だって…だって…」
気がつくと、俺も保田も泣いていた。泣くなんて、俺のキャラじゃないんだけど、保田の事、すごくいとおしく思えてきて、そんな保田が俺のところから離れて行ってしまうのがすごく寂しくなって、俺は泣いた。どのくらい抱き合ってただろう。二人が身体を離した時には、お互い涙は乾いていた。 「なぁ、保田」
「なに?」
「オマエさ、絶対ビッグになれよ」
「え?」
「いつかさ、テレビとかバシバシ出るような、超有名人になっちゃえよな」
「…うん。まぁがんばってみるわ」
「まぁ、じゃねーよ。絶対に、がんばるんだよ」
「…わかった…」保田がちょっと笑った。俺もちょっと笑った。
しばらくして、教室の俺の隣の席は空席となった。
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