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【リレー小説番外】大阪芸大物語 第3巻【リレー小説番外】

318無記名さん:2006/10/24(火) 19:10:49
金の心臓より吐き出した血により真紅に染まる紗江は
一歩も後ずさることなく、まっすぐに王を見据えていた。
王「渡せ。それはお前が持っていても、何の意味も無いものだ」
王は先ほどとはうって変わって、つとめて優しく話しかけた。
だが、紗江は答えない。
王「お前が今頭につけているちょんまげは、先の大戦の元凶なのだ。
  全てを操り、全てを手に入れることも可能だが、使い手が未熟なれば
  世界の破滅しかもたらさない…わしの、次元転送術を持ってして初めて、意味がある」
紗江は驚きを隠せなかった。A羽が殺しても死なない男だったのも、今荒廃を続ける世界も
全てはこのちょんまげが原因であったのだ。王は繰り返す。
王「わかっただろう。素直に渡せば殺しはしない。わしは弱いもの、小さきものには興味がないのだ。
  渡せ、いや、あるべきところへ戻すのだ」
紗江「…違う…」王「……」
紗江「このちょんまげは、そんなものじゃない。世界とか力とかどうでもいい…
   このちょんまげは、私にとって、大切なA羽さんとの思い出なんだ。たった一つ初めて幸福を感じれたあのマンションでの生活の、
   学校でのやりとりの、全てがつまってるんだ。これはお前には渡さない。絶対に渡さない」
   気が付くとそんな言葉を発していた。自分の言葉に紗江は驚き、そして自分の気持ちを確信した。
王「ちょんまげが、想い出?」王は噴き出した。あっぱれとでも言うようにひとしきり豪快に笑い続け、やがて笑い声が絶えたとき……
王「……ならば、死ねぃ!」王が右手を前に突き出した。


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