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時事問題深読みスレPart2

155凡人:2021/04/19(月) 06:54:49 ID:GkhSRDuE0
ー新しい資料にみるミッドウェー戦の両者の損害の比較ー。

大日本帝国海軍の連合艦隊がミッドウェー戦でアメリカ海軍に惜敗とか、またもし勝っていたら、歴史はどうなっていたかなんてのは空想に過ぎない。暇人が時間を潰すのにはいいかもしれない。100歩譲って、ミッドウェー戦で日本が勝利しても、ただ戦争自体が無駄に長引くだけだったろう。戦争の結末は依然とアメリカ軍勝利で終わる。ミッドウェー戦での敗戦は大戦の終戦を早めたという点で、むしろ日本国や国民や兵士を破壊や死や困窮から救ったとも考えられる。いずれにせよ、日本軍が戦闘で全戦全勝していたにせよ、この時点ですでに兵士や国民は長引く戦争に疲弊し、資源の枯渇が懸念されていたであろう。アメリカは軍事力の強化に邁進中だし、アメリカ国民は兵士を海外に送り出すものの、戦場になっていないためいまだ余裕があった。その時すでに、組織的ではないがアメリカ海軍の飛行機部隊が東京に空襲を行っている。

歴史は明るい未来を築く礎となる。歴史を学ぶ重要性がある。右翼タカ派が日本の政治を掌握し、指導者としての明晰な頭脳が明らかに欠如している安倍晋三氏が、記録的にながく首相の座を維持できる日本。まったく戦前の人物像とオーバーラップしてはいないだろうか。現在の日本の政治社会が当時とはまったく変わっていないことに気付くのである。

コピペしたミッドウェー海戦の両陣営の損害状況、損害比較がいまだどうもハッキリしない。複数の資料を提示し、全体像がよく掴めるようにしたい。誰が書いたかによって、数値がかわる。正直のところ、どれが正しいのか定かではない。日本側の公式記録が伝統的に都合の悪い数値の隠蔽や誤魔化しに徹している点をみれば、日本の資料では真実を探るのはなかなか難しい。安倍首相の指導での公文書の偽造事件が発覚して長いが、天皇主義の軍事政府の戦前では日常茶飯事と見るのが正しいだろう。

ミッドウェー海戦の戦闘前は両者どちらも互角の戦力だと書いたものを読んだが、以下の記事では空母の数で日本が圧倒的に有利であると大本営も思っていたらしい。

「ミッドウェー海戦の戦前予想は空母の数で勝る日本海軍に有利!
太平洋戦線のターニングポイント ミッドウェー海戦の真実 第2回
三野 正洋 2017.03.01
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/4715/

こうしてミッドウェー作戦は決定した。もちろん4月中旬に行われた、ドーリットル部隊による東京空襲も、この作戦を後押しする形になった。空母こそ、海戦の勝敗を決定するという認識が明確に示されたと言い得る。真珠湾で太平洋艦隊の戦艦群をつぶし、珊瑚海とミッドウェーで空母機動部隊を撃滅する。これこそ太平洋の覇権を握るための必須の条件であった。
 加えて日本海軍は作戦に投入できる空母の数においても、圧倒的に有利と考えていた。この理由の一つは5月の珊瑚海海戦で、大型のレキシントン、ヨークタウンを撃沈したと思いこんでいたことだ。ところが実際には、後者は中破程度の損傷だった。となれば最大でもアメリカ海軍が出動させ得る空母は、エンタープライズ、ホーネットの2隻のみ。かたや日本海軍は最強の空母4隻赤城、加賀、蒼龍、飛龍を差し向けることが可能であった。

 たしかにミッドウェー島の陸上機はある程度の脅威とも言えるが、総合戦力では圧倒的という判断が、山本の脳裏にあったに違いない。山本のみではなく日本海軍全体が、これまでの勝利に酔いしれ、油断は各所に現れていた。攻撃目標がミッドウェーであることは、広く噂として流れ、そのことを誰も気にしていない。本来ならあと2隻の空母(隼鷹、龍驤)を投入できるのに、これらは北方の作戦に回されてしまう。また戦艦大和、長門などからなる主力は、はじめから戦闘に参加する気はなく、乗組員たちへの戦時手当の支給を目的に形だけ出動する。

 一方、アメリカは必死でミッドウェーを守るべく全力を傾ける。まず情報戦に力を入れ、日本側の目標がこの島であることを知る。日本海軍の上層部は、この事実に全く気付いていなかった。また、空母ヨークタウンを昼夜兼行で修理にかかっていた。だが、損傷個所は大きく、結局は工員を乗せたまま戦場に向かい、その間も修理を続けた。このような状況下、日本軍機動部隊によるミッドウェー島への攻撃がはじまった。」
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