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高経大がわかるプログ・サイトPart2
182
:
凡人
:2018/08/09(木) 19:39:19 ID:UebH2vgA0
■主演女優からの提案
監督自身は、埼玉県八潮市に住んで東京の高校に通うという、やはりちょっと屈折した距離感で青春時代を過ごした。
「(埼玉を離れて)東京に引っ越す必然性はなかったが、ここで一生暮らすんだと思ったら何だか怖くなった」と当時を振り返る。
現役での大学受験には失敗。メディア関係に進みたかったが、1浪しても日本大学芸術学部の放送学科には合格できず、2浪を経て入ったのが同じ日大芸術学部でも映画学科だった。
どちらかといえばテレビの方に憧れていたし、映画学科でも監督コースではなかった。勉強するよりも、早く実績を積みたかった。先輩に誘われて自主映画の助監督についたら、そのときの30歳くらいの監督がやりたいことがはっきりしていた。
「初めて、かっこいいなと思う人に会った。こういうふうにモノを作る人になりたいな、と思いました」
自分が面白いと思うものを作り続けた。卒業制作の短編「始まりの鐘をならせ」(平成27年)が映画専門チャンネルのFOXムービー短編映画祭で最優秀賞を受賞し、「自分のやっている方向性は間違いではなかった」と自信を持った。
同じ頃、演劇学科の同期から「一緒に何か作らないか」と持ちかけられた。「高崎グラフィティ。」で主役を演じることになる佐藤だった。
佐藤は、蜷川幸雄主宰の劇団「さいたまネクスト・シアター」で見いだされるなど、演劇学科にすごい女優がいると話題になっていた。
「お互い気になる存在だったということもあり、じゃあ何かやろうかとなったんです」
■懐かしい景色が広がる
地元の話を撮りたかった。地方から上京してきた友人たちと異なり、東京に夢があるわけでもない。かといって、あえて地元を出る必要もない。そういう高校生ってどんな思いなんだろう、といったところから企画は始まった。
ただ、八潮市は再開発で風景が変わりすぎていたので高崎市に変更した。高崎は、卒業制作で撮影を担当した映画学科同期の武井俊幸の出身地で、訪ねたところかつて見ていたような景色が広がっていた。
「山に囲まれて閉塞(へいそく)感があるし、道路も電車も東京につながっているのに、すごく遠くに感じる部分もある。ここで撮りたいなと思いましたね」
ちょうど第1回未完成映画予告編大賞の作品を募集していて、佐藤の主演、武井のカメラで、まずは予告編を撮影した。この賞は、堤幸彦監督らが所属するオフィスクレッシェンドが創設。任意の地域を舞台にした3分以内の予告編を募り、グランプリ作品には賞金100万円のほか、制作費3000万円相当で本編映画化を支援するというコンテストで、「高崎グラフィティ。」は応募総数285作品の中から見事、グランプリを射止めた。
本編でも佐藤、武井とのトリオを貫いたが、「僕の世界観を一番わかっているのは武井だし、玲は最初の一歩からずっと背中を押し続けてくれた。2人のために撮っていたという部分もあります」と感謝する。
最後のカットは3人だけの撮影だった。「3人でスタートして3人で終わるのも、何か不思議だなと思いながら撮っていました。でもまだ続いている感じもしているんですよね」としみじみと振り返った。
(文化部 藤井克郎)
川島直人(かわしま・なおと) 平成2年、千葉県生まれ。埼玉県に移り住む。日本大学芸術学部映画学科の卒業制作「始まりの鐘をならせ」でFOXムービー短編映画祭の最優秀賞を受賞。映画のかたわら、ミュージックビデオやテレビコマーシャルなどの仕事も手がける。
高崎グラフィティ。 8月18日から群馬・シネマテークたかさき、イオンシネマ高崎で先行公開後、25日から東京・アップリンク渋谷、イオンシネマシアタス調布、9月8日から名古屋・センチュリーシネマ、15日から大阪・第七藝術劇場など全国順次公開。
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