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高崎がわかるプログ・サイトPart3
490
:
凡人
:2018/01/23(火) 07:38:09 ID:AaSPFmRQ0
高崎以上に中心部の過疎化が止まらないのが茨城県水戸市だ。そこで洋食屋花きゃべつを父と営む嶋田淳さんにも話を聞いた。
店は伯母がオーナーで、父が実質上の経営者。嶋田さんは1年少し前から店に入った。それまでは中央大学を出て、モスフードサービスに勤め、5年ほどエリアマネジャーをしていた。
「父の背中を見て育った影響か、自然と飲食関係に進んでいました。震災の影響もあって存続が厳しくなったビルの取り壊しで、閉店を検討したんですが、将来的には自分の店を持ちたかったので、絶好の機会かなと……。そこで新たに移転先を探し、よい物件も見つかりました」
花きゃべつは水戸のオフィス街・南町にあり、周辺もランチ需要だけ見れば、むしろ店が足りないくらいという。だが、駅近や繁華街・大工町の寂れ具合は高崎の比ではない。
「北口のミナミ食堂や富士食堂などは安かったのでたまに行って、ラーメンを食べたりしましたね。むしろ、自分の店の周囲の喫茶店に行きつけがいくつかありましたが、かなり閉じました。(1999年3月の)県庁の移転が大打撃でした」
と嶋田さん。「まだリニューアルした店も軌道に乗り切ってはいないが、落ち着いたら、地域の活性化についても、商店街の若手たちと真剣に考えていきたい」と抱負を語った。
一方、栃木県の宇都宮は高崎と人口もほぼ同じ。絶メシ企画においてもリサーチ対象だったが、高崎の富岡賢治市長は「餃子はファストフードだから、観光客もあまりお金を落とさない」と見る。だが、高崎もパスタがソウルフードなのでそこは同じだろう。いわんや、絶メシも安ウマな店ばかりなので、いわば一日かけて巡るような仕掛けがさらに必要に思えた。
宇都宮の場合、餃子食べ歩きツアーがはとバスなどのコースにも組み込まれ、観光客をうまく囲い込めてはいる。ツアー客はミールクーポンを渡され、宇都宮餃子会加盟店の餃子なら一通り食べられる、市中心部の来らっせ本店に寄るケースが多いようだ。
そんな中、東武宇都宮駅周辺の路地にも、独特のちゃんぽんが癖になるオギノラーメンや、女子向けセットが充実の洋風カレーのフジなど、昔ながらの店もポツリポツリ。私としてはついそちらに声援を送りたくなってしまう。しかし、2010年には県を代表するステーキの名店だったグリル富士も閉店するなど、宇都宮もやはり絶メシ地帯には相違ない。
そして都民の私にとっても、この「さらば、町のソウルフード」という事態は他人事では決してない。いや、これは東京でこそ繰り広げられてきた現象なのだ。戦後の開発が早かった地域から順にどんどん個人経営の飲食店が消えていき、下町エリアでさえ、3世代以上生き残る店を滅多に見かけなくなった。
北口駅前の再開発で揺れる、西武池袋線ひばりケ丘駅周辺は、現名称の由来であるひばりが丘団地が空洞化し始める前後から、30〜40年選手の老舗が一気に閉店に追い込まれていった。南口の谷戸商店街で父が50年ほど前に始めた蕎麦屋をともに営んできた安部秀一さんも、10年前に泣く泣く廃業を決めた。
「団地や大工場跡地に高層マンションは建つんですが、移り住む住民たちには店屋物を取る習慣がない。老朽化した店舗の改装に莫大な費用がかかるとわかり、潔く閉めました。周囲にあった10軒近い蕎麦屋もその後ほとんどなくなりましたね」
寿司屋も同様で、チェーン店進出の煽りを受け、気づけば現在一店もない。一昨年夏にさかえや(西東京市)という老舗とんかつ屋も暖簾を下ろし、満足な揚げ物すら食べられないのだ。そんな町に私も住んでいる。(ジャーナリスト・鈴木隆祐)
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