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高崎がわかるプログ・サイトPart3
339
:
凡人
:2017/10/06(金) 19:45:49 ID:R.OzoZ.k0
■貯金箱で活用
中身の具材は江戸時代に中国から伝わった精進料理で、山の幸を中心とした「普茶料理」を参考にしている。
見た目の色合いから「茶飯」と呼ばれるしょうゆベースで味付けしたごはんの上に、山菜きのこ煮、穂先竹の子煮、シイタケ煮など滋味あふれる食材を12種類添える。
もともと丸い形だったこんにゃくは四角にしてお年寄りでもかみ切りやすいように筋を入れるなど、時代の変化に応じてリニューアルを繰り返してきた。
食べ終わった残りの容器は、主に貯金箱として活用されることが多い。同社ではそれぞれの硬貨が容器に何枚入るか試したことがある。十円と百円硬貨は650枚、五百円硬貨は540枚(27万円相当)入ったという。
■県外ファンも
現在は東京駅や高崎駅構内の駅弁店などで取り扱う。昔からの変わらぬ味を懐かしんで購入していく人は後を絶たない。佐藤さんが店長を務める本社前の「たかべん食堂」には、東京や横浜在住で本県への帰省ついでに立ち寄る人もいる。忘れられない郷土の味が多くのファンを引きつけている。
近年の健康志向の高まりを受け、ヘルシーなだるま弁当が女性から支持を集めているという。この需要は高まると期待する。具材をさらに見直し、より低カロリーな商品開発も視野に入れる。
木暮さんは弁当作りに関わる全ての人の思いを代弁する。「だるま弁当は当社にとって誇り。社会のニーズを踏まえながら、これからも伝統の味を届けていきたい」
【データ】 創業は1884(明治17)年で、高崎弁当としての会社設立は1958年。2012年に現在の本社工場が完成した。駅弁や仕出し料理の製造販売のほか、県内外の高速道路サービスエリアなどを計5店舗運営する。
◎陶器やキティ容器にも工夫
だるま弁当にはいくつも関連商品がある。2006年に発売した「復古だるま弁当」は、容器が瀬戸物だった当時のデザインを陶器で忠実に再現した。中身は鶏肉をはじめ県産食材をふんだんに使った。
2000年にはサンリオと協力して「ハローキティのだるま弁当」を発売。だるま風のハローキティをかたどった容器は子どもだけでなく女性からも人気がある。空容器は小物入れや普段使いの弁当箱として活用されているという。
赤色以外のだるま弁当を期間限定で販売したこともある。1997年の長野新幹線開業時に緑色、翌年の長野五輪開催記念時には白色が登場した。
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