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高崎がわかるプログ・サイトPart3

261凡人:2017/09/12(火) 09:54:30 ID:wzsumdGA0
【平成30年史 バブル、それから(1)】
銀行は過ちを繰り返すのか 地価暴落「血は出ても金出せぬ」
2017.5.31 05:00 産経

 畑とビルが混在する一角で、建物が工事用の足場に包まれている。群馬県高崎市の郊外を巡回する市の職員は「相続税対策で、郊外にある畑の一部にアパートを建てる傾向は変わっていない」と感じた。

 平成27年に相続税制が改正されたのを機に、銀行の「アパートローン」を利用する人が急増した。アパート経営のノウハウを持たない農家も、住宅メーカーに転貸して一定の家賃収入が得られ、相続税対策として人気となった。銀行は建設費を貸し付け、紹介した住宅メーカーから手数料を取ることもある。超低金利時代の貴重な収益源だ。

 だが、人口減の地方にはアパート供給が過剰な地域も多い。借金をしてアパートを建てたはいいが借り手がつかず家賃の減額を迫られ、家賃補償をうたう住宅メーカーとのトラブルも増えている。

 日銀は「一部の銀行が経済の実勢に比べて、貸し出しを大幅に増やしており、収支計画の検証など与信管理能力を高める必要がある」と警鐘を鳴らし始めた。金融庁も調査に乗り出している。

 空前の好景気に踊ったバブル時代。狂乱をあおったのは、土地を担保に無節操に金を貸し込んだ銀行にほかならなかった。崩壊から四半世紀が過ぎた今、再びの貸し込み-。銀行の本質は変わっていないのか。

■不動産は天井なし
 肩パットの入った派手なスーツに大きな携帯電話-。人気芸人、平野ノラがコミカルに演じるバブル時代は、平成の世とともに最高潮を迎えた。

 「貸し出しは不動産を担保に取れ。不動産の価格は天井知らずなんだから」

 第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入社して2年目だった男性は、入社直後の研修で右肩上がりの地価グラフを示され、教えられた。

 企業への融資を手がける花形の「法人営業部」に配属された。中小・零細企業の経営者への財テクの指南も請け負った。融資の見返りに、つきあいの深い不動産業者が持つリゾート地のコンドミニアムや別荘を買わせ、住宅ローンの契約を結ばせた。

 数千万円から数億円の融資の稟(りん)議(ぎ)書を毎日何枚も作る。支店長はわずか5分で決裁を下した。「土、日は担保の土地、建物を自分の目で見て回った」。仕事は大変だったが、活気に満ちていた。中元・歳暮が自宅に30件以上届く。母親が驚いて「立派な会社に入ったのね」と褒めてくれた。

 別の都銀でも、従業員が3人しかいない不動産会社に一度に3億円を融資する稟議書が簡単に通った。通算で20億円に達する過剰融資。行員は不動産業者にキックバックを要求した。

 「多くの行員が要求していた。当たり前のことだった」。元行員はそう明かす。

■個人に融資2兆円
 異常なビジネスが成り立った時代。「土地、ゴルフ会員権は、転売すれば必ずもうけが出る」と誰もが信じて疑わなかった。

 「ロマコンのピンドン割り」。高級ワイン「ロマネコンティ」を高級シャンパン「ドンペリニョン」のロゼ(通称ピンクのドンペリ)で割って飲む。当時破格の500万円を超える高級車が売れる「シーマ現象」などさまざまなバブル用語も飛び交った。

 その陰で大阪・ミナミでは一介の料亭の女将(おかみ)、尾上縫に銀行員や証券会社社員が2兆円以上ともいわれる貸し付けを行ったことに端を発する巨額詐欺事件が起きた。平成2年には、中堅商社のイトマンを舞台に、主力銀行の住友銀行(現三井住友銀行)を巻き込んで3千億円が闇の勢力に流出する事件も発覚した。

 「銀行は反社会的勢力とも関係を持つ時代だった」

 当時、住銀取締役だった国重惇史(71)はそう振り返る。(敬称略)
◇  ◇
 平成4年夏。セミの鳴く声が暑さを増幅させる都内の高級住宅街。バブルが崩壊し、世の中の空気は一変していた。

 都銀の男性行員は、リビングのテーブルに突き立てられた包丁を挟んで、返済に窮する開業医の男性と向かい合っていた。

 「血は出ても、お金は出ませんよ」

 行員は顔色一つ変えずに、そう言い放った自分に驚いていた。
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