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高崎がわかるプログ・サイトPart3
151
:
凡人
:2017/05/02(火) 01:38:26 ID:43ozVO8k0
「1つのビジネスに固執せず、常に市場の動向とニーズに目を向けて、自己変革」。このシンプルなビジネス哲学は民間企業の生き残りに必要ばかりか、地方自治体の経営にだって当てはまる。群馬の富岡製糸場がある富岡市等の首長や役人の耳元で、その道理が理解できるまで何度も繰り返したい言葉でもある。
*****
【会社概要】TEAD
▽本社=群馬県高崎市江木町1637-5 ((電)027・388・9696)
▽設立=2016年4月
▽資本金=1000万円
▽従業員=12人
▽売上高=8億円(2017年8月期見込み)
▽事業内容=マルチコプター、ドローンなど無人飛行機体関連サービス全般
■ □ ■
□横山勉社長
■東京進出でブランド浸透図る
--社名の由来は
「“TEchnology Air Dream”から取っている」
--ドローン事業を始めようとしたときの社内の反応は
「私1人で始め、少しずつ社員を巻き込んでいったが、当初は白い目で見られていた(笑)」
--生活雑貨や食品などの事業は順調だった
「ヨコヤマコーポレーションとして、ピーク時には売上高が20億円あった。徐々に中国関連から離れ、ドローン事業で勝負しようと考えている」
--地元にUターンし、家業でいろいろと修業をした
「父は既に亡くなっているが、母(智子さん=84歳)は健在で、昔から馬力があり、いろいろ教えられてきた」
--どのようなことを
「常に『お客さんの立場になって考えろ』と。よく仕事をし、『もうこのへんにしておこうか』などとは言わない人だ」
--ラジコン飛行機好きが役立っている
「20代半ばから本格的に取り組み、ラジコンヘリの大会にも出るほどだった。自分が詳しいので音でドローンの調子もわかる。ただ、模型を仕事にしようと思ったことはなく、ドローンという産業機材のビジネスに参入したという気持ちが強い」
--注目される世界だが…
「中国や韓国は国策として力を入れているが、もはや乱立ぎみだ。売り上げが伸びないのに開発費ばかりかかる世界になっている。国内でもヤマハ発動機が、産業用ヘリの技術を生かして、来年には農薬散布用のドローンを発売し、競争は激化するだろう。しかし、これまでやってきた通り、『ベストを尽くす』それに尽きる」
--今後の見通しは
「やはり、TEADのブランドを浸透させること。そのためにも東京への進出を図りたいと思っている」
◇
【プロフィル】横山勉
よこやま・つとむ 東京農業大学第二高校から東海大学海洋学部に進学。2年時に中退し、群馬にUターン。実家の土産卸を手伝ううちに、土産物から雑貨や食品にビジネスを拡大し、1990年からヨコヤマコーポレーション社長。16年4月TEADを設立し、社長を兼務。51歳。群馬県出身。
■ □ ■
≪イチ押し!≫
■超低振動の小型エンジン開発
「エンジンで電気を起こして飛ぶハイブリッドタイプドローンは誰もが考える。しかし、その振動に機体が耐えられない。課題を解決する手が身近にあった」と横山勉社長はいう。
同じ群馬の熱エネルギーシステム開発会社「石川エナジーリサーチ」(みどり市)の対向ピストンエンジンが「まさに自分が望んでいたもの」(横山社長)。これをベースに同社と共同研究し、超低振動小型エンジンと発電システムを開発した。
石川エナジーと共同開発のハイブリッドタイプは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から17年度まで3カ年の開発助成を受けた。テスト飛行で60分程度飛ぶことに成功。「飛行実証で当然商品化される」(NEDOロボットAI部)とお墨付きを得た。
「さらに磨きをかけ、来年にも発売したいと考えている」と横山社長は意欲を語る。
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