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全国都市間競争の現実Part3
420
:
凡人
:2018/05/03(木) 09:33:34 ID:AaSPFmRQ0
【ビジネス解読】
韓国サムスン 中国スマホ市場シェア0%台の“窮地”
2018.5.1 07:00 産経
Pic=サムスンの新型スマートフォン「ギャラクシーS9」シリーズ=2月25日、スペイン・バルセロナ(AP)
韓国サムスン電子が中国のスマートフォン事業で苦戦を強いられている。一時はシェアが20%近くに達し首位に立ったが、今では0%台に急低下。価格性能比の高さを前面に出した現地メーカーに押され、世界首位も中国では風前のともしびだ。中国当局主導の「嫌韓」に端を発した不買の影響だけでなく、技術優位性が薄れたことによる魅力のなさも要因だけに深刻だ。中国市場は世界最大だが、サムスンは頭打ちで撤退観測も浮上する。空前の好業績で経営復帰が近いとされる3代目「総帥」の判断が注目されそうだ。
「オレがサムスンのトップなら、『勇気ある撤退』の準備をするけどね」。サムスンのスマホ「ギャラクシー」の衰退が中国で鮮明になりだした昨秋、こんな意見がインターネット上で流れた。
ハンギョレ新聞(日本語電子版)によると、米調査会社ストラテジー・アナリティックスが4月初旬にまとめた報告書では、2017年10〜12月期のサムスンの中国でのスマホシェアは0.8%だった。当初の予想値は1.7%だったため市場関係者を驚かせた。
1〜3月期は3.1%をキープしていたが徐々にシェアが低下し、7〜9月期に2.0%に急降下。そのまま回復するきっかけがつかめず、中国販売統計を集計し始めた11年以来初めて0%台に落ち込んだ。17年のサムスンの順位は12位に下がり、事実上存在感を失った。
10〜12月期でみると海外メーカーでトップテンに入ったのは5位の米アップル(11.5%)のみ。残りは華為技術(ファーウェイ)、広東欧珀移動通信(オッポ)、維沃移動通信(ビボ)など全て中国メーカーが占める。
もともとギャラクシーは「日米製より品質は劣るが、それよりも安い。中国製よりも高いが、品質が良い」という、うたい文句を作り中国市場でポジションを確保。中間層に支持されただけでなく、業務用でも浸透し、13年にシェアを19.7%に拡大し市場を制覇した。ところが、中国勢の技術が大きく進歩した15年ごろから歯車が狂いだした。
翌16年に自ら起こした「ノート7」のバッテリー発火事故で信頼が失墜。後継機種の「S8」で巻き返しを図ったものの、17年の在韓米軍の最新鋭迎撃システム「高高度ミサイル防衛システム(THAAD)」配備による報復で再び困難に陥った。
サムスンがもたつく間に切磋琢磨(せっさたくま)し技術力を高めた中国勢が台頭。今や、中国スマホユーザーは「自国製の性能は韓国製と同等」との認識だ。しかもスマホのアプリは中国ユーザー向けに考えられており、使い勝手がいい。価格も中国製の方が断然安い。中国メディアによると、売れ筋は昨年で2000元(約3万4000円)未満の機種。これに対し、ギャラクシーは5900元(約10万円)超とみられ、価格差は大きい。性能がほぼ同じと受け止めるなら、あえてギャラクシーに手を出す必要がない。
サムスンは、3月から全世界で順次売り出した最新機種「S9」発売イベントを中国でも大々的に開くなど反転攻勢に出る動きを見せる。3月23日に開催されたサムスンの株主総会では中国スマホ市場での不振に関する質問も出たが、スマホ事業を手掛けるITモバイル部門長は「S8など最近のフラッグシップモデルはほとんど2桁成長し、市場を回復する過程」と答えたとハンギョレ新聞(同)は報じた。支社閉鎖や中国法人責任者の交代、販売体制の見直しなど事業改革にも取り組む。
だが、スマホ市場では懐疑的な見方が多い。ストラテジー・アナリティックスの18年1〜3月期予想ではシェアは引き続き0.8%のまま。「中国ブランドが完全に(市場を)掌握した」としてS9の効果はないとの見解を示す。中国メディアは既にサムスン利用者の9割が中国メーカーなどに乗り換えたと伝える。
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