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全国都市間競争の現実Part3

339凡人:2017/10/17(火) 20:26:05 ID:R.OzoZ.k0
【神奈川】
<みらいの今 横浜臨海部事情>(下)みなとみらい本町小学校 増築追いつかず来春開校
2017年5月7日 東京中日

写真=MM21に来年4月の開校を目指す「みなとみらい本町小学校」の建設工事現場=西区で

 みなとみらい地区(MM21、横浜市西区)に来年四月、市立みなとみらい本町(ほんちょう)小学校が十年限定で開校する。MM21の児童が通う本町小学校(同市中区、全校児童約八百三十人)の教室が足りなくなるからだ。市中心部の関内地区から西区に広がる本町小の学区のうち、MM21を中心にした地域を分割。約二十五億円かけた新設校には、約二百五十人が通う見込みだ。

 MM21に住む本町小PTA会長の榎本文絵さん(40)は、新設が決まる前の増築工事を思い出す。二〇一三〜一四年にかけ、工事のため給食室が使えず、弁当持参になった。「増築してすぐ学校の新設を知って…。早起きして弁当を作った苦労は何だったんだ、と思った」と苦笑する。新設を前倒しすれば、増築は不要だった可能性もあるからだ。

 本町小の教室数は約六億六千万円かけた増築で、八増えて二十九になった。実は〇八年にも、内部改装で二教室増やした。市教育委員会は「MM21も含め、学区にマンションが次々に建設され、若い世代と子どもが増えたため」と説明する。

 市教委は毎年、学区の住宅建設の状況や出生率、転出入率などから、学校ごとに将来必要な教室数を推計する。本町小の場合、二十九教室に増築後、将来は三十一教室必要との推計が出て、新設校の計画を練る-という事態になった。

 MM21のまちづくりを担う一般社団法人「横浜みなとみらい21」によると、MM21では〇八年までにタワーマンション十棟、四千百戸が完成。昨年末の居住者数は七千六百人にのぼる。県内では真鶴町と同規模の人口だ。そこで子どもが生まれ、六歳に成長し-と考えると、新設の必要性は分かる。

 さらに今年、MM21で二棟五百八十三戸のマンションが完成、計十二棟になった。ただMM21の居住人口は一万人に収める計画があり、今後の住宅建設は認められない。新設校を十年限定にした背景の一つだ。

 それにしても、一万人が住むMM21計画に小学校が盛り込まれなかったのはなぜか。計画策定に携わった中尾明・都市設計研究所代表は「人口一万人なら小学校は必要と分かっていて、悩ましかった。造らずに済まないかと、都心部の東京都港区では、人口当たりの児童数が少ないという事例を根拠に、本町小で対応できると考えた」と明かす。

 小学校には校舎のほか、校庭や体育館、プールが必要だ。高層ビルを集めて新都心とするMM21の土地利用には不向きで、設置を避けようとした。しかし現実には、本町小を増築しても追いつかなかった。

 新設校の設置は、MM21では好評だ。通学距離が二キロから〇・六キロに縮むマンションもある。四月に長男(6つ)が本町小に入学した会社員萩原卓さん(39)は「学校が近くなり、交通事故の不安が減るのがいい」。

 だが新設校は十年後に廃止され、MM21も本町小の学区に戻る。新設校はMM21の「暫定利用」で十年で土地を返す決まりがある上、「そのころには本町小の教室数で対応できるはず」(市教委)という。市は更地に戻し、企業用地として売却する意向だ。しかし、学区内のマンション建設が続けば-と不安は残る。

 必要性が認識されつつ、計画から除かれた小学校。MM21は、企業を手放しで迎え入れつつ、住む市民、とりわけ子どもたちには冷たいように見える。(梅野光春)


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