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全国都市間競争の現実Part3
237
:
凡人
:2017/04/24(月) 02:56:49 ID:zq0qT2Q.0
新幹線駅は“燕三条”、高速のICは“三条燕”、これってどうして?
2016/8/6 12:00 メディア「フムフム」
人は誰でも、生まれ育った故郷には愛着を持つものだ。「うちの田舎なんか何にもありませんよ」と地元をディスる人だって、高校野球では故郷の出場チームを応援するし、地元出身の芸能人には親しみが湧く。最近、B級グルメやゆるキャラなどのご当地ブームが盛り上がりを見せている。「秘密のケンミンSHOW」などのテレビ番組も人気だ。
ところが、住民の郷土愛が強すぎるためなのか、隣り合う自治体同士が因縁のライバル関係にあるという例も少なくない。
■時間が経っても解決しない!?
『日本全国因縁のライバル対決44』(浅井建爾・著/主婦の友社・刊)には、因縁のライバル関係にある様々な市町村の例が掲載されている。驚きなのは、紹介されている多くのライバル関係が、つい最近始まったものではないということだ。明治初期とか江戸時代まで遡る例が異様に多いのである。
例えば、福島県の会津若松市と山口県の萩市は、江戸末期の戊辰戦争で戦いを繰り広げた関係だ。1988年ごろ、萩市が持ちかけた姉妹都市締結を会津若松市が断ったとされる。すでにその時代に生きていた人などいないわけで、そろそろ和解してもよさそうなものなのだが、未だに両者の関係は微妙といわれる。
おそらく、親から子へと伝えられ、相手への敵対意識が醸成されているのだろう。子ども時代に刷り込まれてしまうためか、時間が経てば解決しそうな問題が解消されないのである。ライバル関係は人対人だとあまり表面化しないが、自治体対自治体だと争いになってしまうのだ。
■県庁所在地を巡る、前橋市と高崎市の熾烈な戦い
北関東の群馬県の例を見てみたい。群馬県の県庁所在地は前橋市だが、隣には交通の要衝として発展した高崎市がある。本書では両者について、ライバルと言うより敵対関係にあると解説している。事の発端は、明治初期の県庁移転問題だ。もともとは高崎に県庁がおかれたのだが、軍事上の都合から前橋に県庁所在地を移転。そのまま前橋が県庁になってしまったのだ。高崎市民にしてみれば、自分たちが群馬の中心になるはずだったのにという思いがあり、前橋に対する対抗意識が生まれたという。
以後、高崎は前橋を追い抜くべく都市計画を進めてきた。前橋は政治の中心で高崎は経済の中心と、ある程度のすみわけがされていたが、高崎は経済力を背景に大学や音楽ホールの整備など、文化施設を充実させていく。そして、ついに人口でも前橋を追い抜いたのだ。
そのような経緯があるので、仮に両者が合併すれば人口は70万人を突破し、政令指定都市になれる規模なのだが、頑なに行わないのだそうだ。
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