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群馬県民スレPart3

98凡人:2016/03/01(火) 08:00:52 ID:1h3K8A8Y0
■ネーミングの秘密とは
新商品はスープの風味を活かしたラーメンにする。その商品コンセプトの決め手となるのが別添スープだ。そこでさまざまな素材を厳選し、鶏がらスープをベースにジンジャー、ガーリック、オニオンなどの香味野菜をブレンドしたスープをつくり上げた。

スープの開発では、ラードを使ってこってりとした味わいに仕上げたこともポイントだった。そのためにラードの粉末化では幾度もスープメーカーと協同で試作を重ねた。また、粉末スープの中に乾燥ネギを入れるという斬新的な試みにも取り組んだ。

「サッポロ一番」のネーミングについても、多少の曲折があった。最初に候補に挙がったのは「札幌ラーメン」というごく常識的な名称だった。が、これにはいささかの疑念とためらいがあった。というのも、「長崎タンメン」を開発した際、一般名詞のために商標登録できなかたことがあった。そのため競合メーカーから続々と同一名称の商品を発売されるという苦い経験を味わっていた。「札幌ラーメン」のネーミングではその二の舞となりかねない。そんな懸念が「札幌ラーメン」をして新商品名の決定を躊躇させた。

写真=1966年発売の「サッポロ一番」のパッケージは、当時ではめずらしくラーメンの写真を印刷したシズル感あふれるものだった

では、新商品のネーミングはなににするか。当時、札幌駅前にクラシカルな建物の「五番館」という有名百貨店があった。それにちなんで「札幌五番館ラーメン」はどうか-。しかし、商品名としては長すぎて消費者の記憶脳に浸みこみにくい。

ならば思い切って「札幌五番」に縮めてはどうか-。どうもしっくりこない。ええい、いっそのこと「一番おいしい札幌ラーメン」の思いをこめて、「サッポロ一番」でどうだ-。ゴロ合わせ、音調、ともにいい。ブランドネームが決まった。

商品パッケージづくりでは業界に先駆けてカラー印刷を導入した。当時、インスタントラーメンは袋の一部分を透明にして中身を見せるのが一般的だったが、「サッポロ一番」は透明部分を排してすべてをカラー印刷とし、パッケージにはどんぶりに入ったラーメンの写真を印刷することでシズル感を演出し、店頭で手にする消費者の食欲を刺激した。

食品のヒット商品化は、味、ブランドネーム、そしてパッケージの3要素が決定づける。その3要素が整った「サッポロ一番」は、たちまち消費者をとらえてヒット商品と化していった。

■フレーバーごとに麺の製法も異なる
「サッポロ一番」は66年のしょうゆ味を皮切りに、68年に「サッポロ一番 みそラーメン」、71年に「サッポロ一番 塩らーめん」とシリーズ商品を発売する。この3品を揃えた「サッポロ一番」は業界ナンバーワンの座を奪い、同時にロングセラーブランドの基礎も固めた。

ちなみに「サッポロ一番 みそラーメン」もやはり札幌の味がヒントになっている。当時はまだみそ味のラーメンが全国的には知られていなかった。が、札幌ではラーメン店「味の三平」のそれが評判になっていた。サンヨー食品はその味をベースに商品化にこぎつけた。

71年の「サッポロ一番 塩らーめん」は、前述の「長崎タンメン」を淵源とする。「サッポロ一番」のヒットで「長崎タンメン」はすでに終売にしていたが、「オリジナリティあるあの味をもう一度世に出したい、と、『長崎タンメン』をアレンジして復活させたのが『サッポロ一番 塩らーめん』です」(末光登マーケティング部第一課長代理)

「サッポロ一番」は「みそラーメン」(68年)、「塩らーめん」(71年)と商品がシリーズ化されていった

シリーズ3種の麺の形状はそれぞれ異なる。「しょうゆ味」は四角形、「みそラーメン」は楕円形、「塩らーめん」は円形の麺。そして形状だけでなく、麺の製法も異なる。「しょうゆ味」は麺にしょう油を練り込んで油で揚げている。そのため麺自体に味と香りがついていて、調理段階から台所に香ばしさが充満する。もちろん別添スープとの相性もいい。

「塩らーめん」の麺にはヤマイモが練り込まれているので麺自体にモチモチ感がある。また、色も白っぽく、塩味のスープにうまくかなっている。

「そのような執拗なまでのこだわりがないと、ロングセラー商品にはなり得ないのです」と末光さん。
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