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群馬県民スレPart3

277凡人:2016/12/02(金) 10:25:19 ID:0ZaqCPPs0
前橋工高跡地問題 汚染調査せず契約 市の負担額は2億円超えも【群馬】
2016年12月2日東京中日

ベイシア出店に向け工事が進む前橋工業高校跡地=前橋市岩神町で

 前橋市が県から二〇〇六年に取得した前橋工業高校跡地(岩神町)で土壌汚染が見つかった問題は、来春「ベイシア」(同市)がスーパーなどを開業し、ようやく本格的な土地利用が始まる。市は土地取得の契約無効を求めて県を訴えたが、前橋地裁は汚染を事前に調べなかった市の対応を「重大な過失」とし請求を棄却。この問題を巡る市の負担額は、校舎解体や裁判費用などに未確定分の汚染対策費を加えると計二億円を超えており、跡地を約十年間有効活用できなかった点も含めて市の責任は重い。 (川田篤志)

◇跡地取得の経緯◇

 市は、県有地と市有地の等価交換で前工跡地(約二万八千平方メートル)を取得した。対象となった県有地は前工跡地や工業試験場跡地など計三カ所。市有地は県に貸していた県立産業技術センター敷地(約四万六千平方メートル)など計二カ所。両者の評価額は約十五億円相当だった。

 市は〇六年当時、「全国都市緑化ぐんまフェア」(〇八年三〜六月)を控え、主会場の前橋公園近くに駐車場用地を探していた。

 一方、県には〇四年の前工移転後、跡地利用の具体的な計画がなかった。さらに市から無償で借りていた県立産業技術センター敷地を、県有地と交換できないか検討しており、双方の思惑が一致したという。

 ところが交換後の市の土壌調査で、環境基準の三百六十倍の鉛など基準を超える有害物質を検出。実習での薬品の使用実績などから両者とも汚染の認識はあったが、市は想定を超えていたとし、汚染対策費の負担を要望。だが県は契約の合意書を根拠に応じず、法廷闘争に突入した。

◇市の財政負担◇

 市は「約十五億円の等価交換契約だが、土壌汚染の除去などは概算で二十億円以上かかり本契約は無効」と訴えた。さらに市が支出した校舎解体費と汚染調査費、防じん処理費の計約一億八千万円などを県の不当利益として支払いを求めたが、請求は棄却。裁判費用は約九百万円かかった。

 今後さらに土壌汚染対策費がかかる。汚染土壌のためスーパー建設の基礎工法で変更が生じており、試算では約二千五百万円分を市が負担する。これらを足すと既に二億円を超えているが、工事が進み敷地内の道路やテナント工事で汚染土壌が出れば、処理費がさらに膨らむ可能性もある。

 一方、ベイシアからは今後二十年間で七億円を超える賃貸借料を得る見込み。

◇交換は妥当だった?◇

 市と県が結んだ土地交換の合意書には「汚染の除去費用は市が全額負担する」「市は県に損害賠償請求をできないものとする」といった文言が並ぶ。

 この問題を検証した市の庁内組織「跡地検証・利活用委員会」が一三年にまとめた報告書で、「合意書は市側にとって不利な内容だったため修正を求めたがかなわなかった。土壌汚染は大量ではないだろうという認識で契約したが、県との協議は不十分で締結には慎重であるべきだった」と結論づけた。市の担当者は本紙の取材に「県に足元を見られ、不利な契約になった」と嘆く。

 一方、土地交換の妥当性について報告書は「効果的な土地活用を図る観点から交換の必要性はあった」と認定。ただ市にはフェア後の跡地の中長期的な活用計画はなかったと記しており、県が取得した県立産業技術センターが今も使われている点と比べて、交換が妥当だったか疑問が残る。

 市政策推進課は取材に「もっと早く跡地で何かできたかもと思うと、過去の経緯は真摯(しんし)に反省しなければ」と回答。今後に向け「周辺にはスーパーがなく地域にとって待望の施設ができる。子育て世帯がこの地域に移り住む呼び水にもなれば」と期待した。


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