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俺は小説家を目指している。

259さおり:2006/09/09(土) 03:31:31 ID:JA8pm7Ew
(何だろう?どうしよう。)と思いながらも部屋まで行って受話器をとりました。
『シホちゃん?』
『あ、おねえさん。』(少し安心しました。)
『様子が変じゃない?カメラで覗いちゃっていたんだけれど・・・。行ってみるからね。』
身体がネチネチしたままでした。浴槽につかってからタオルで拭きました。彼はまだぐったりしたままでした。少し心配になってきました。
おねえさんと店長がきました。
『まさか、困ったことになりゃしないだろうな。』店長は風呂場の様子を見て言いました。
おねえさんは、彼の胸に手を当てています。
『おかしい。救急車、呼ぶしかない。』
店長も胸に耳を当てました。
『しかたないな。電話してくれ。』

(どうなるんだろう。また、えらいことになってしまった。)
タオルを巻いただけの姿で、わたしは急に固まってしまいそうでした。
(ともかく服を着よう。それから、彼をあのまま救急車にのせられないだろう。)
『シホちゃん。あの人の体をきれいに流しておいて、とりあえず浴衣を着せるから・・・。』
おねえさんに言われて、横向きになっている彼にシャワーをかけながらローションを洗い流しました。反対向きにしようとしたら、とても体が重くなっているように感じた。正直、気味が悪かった。でも、そんなこと考えている場合じゃないと思いました。

『死んじゃったかしれないよな。これはどうしたって、警察も入るだろう。どう見ても、あの子じゃ無理だから・・・あんたが相手していたことにして、上手くやってくれよ。ただの事故として終わるだろう。』
『だいじょうぶだろか。』
『うめあわせはさせて貰うから、ここのところは何とか上手く頼むよ。』
『しかたないわ・・・。あの子はすぐ帰しましょう。』

店長はわたしを呼ぶと、一万円渡しました。
『とりあえず、これ電車賃ということにしておいてくれ。今回のことは、よそでは絶対に言っちゃだめだよ。警察沙汰になったら大変だから。今日はこれで帰ってください。』
『はい・・・。』
(こんな状況だから仕方ないわね。)と、納得しました。

ひとりでそこを出ると、おねえさんとここに来たときと逆の道順で広い通りに出ました。しばらく、その通りを歩きました。駅に近づくと人通りも多くなりました。
(ともかく駅に行って、帰るまでのルートを確認しないと)と、思いました。
あまりにも、さまざまなことがわが身に降りかかったので、まだまだ、頭の中の整理もつきません。

いろいろと悩んだり、考えたりすることも、もちろんあったのですが、わたしには戻れる場所は他にありませんから、今まで暮らしていた学生マンションに戻ったのです。ずいぶん長いこと留守にしていたような、不思議な感覚にとらわれました。でも、これといって変わったこともなく何のトラブルもありませんでした。部屋の中もあの日(どうしても、はるか昔のように感じられてしまうけれど・・・)のままでした。ただ、当然ですけれども・・・、ユキさんの部屋を訪ねる気にはなりませんでした。それどころか、彼女の部屋がある5Fに行くことさえためらわれました。
(もしも、ユキさんと会ったら、どうしよう。)
と言うのが、わたしの最大の不安でした。
(明日は土曜日。週末だから、大学の授業はないから、外出せずにずっとここにいることもできる・・・。でも、あぁ、わたしは、もう、前とはすっかり違う自分にかわってしまったんだわ。とっても、疲れた。)と思いました。ともかく、わたしは休むことにしました。


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