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俺は小説家を目指している。

212イチゴ大福:2005/03/04(金) 20:44:35 ID:5cN.MTjs
「約束だ。吐け!」
「馬鹿野郎、無茶しやがって!警察学校で何を習った!」
「法の下の正義を成す。それだけだ!さぁ潔く言え!」
志ノ田の表情がだんだん薄れていく。観念したのだろうか?大きく溜息をついた。
「俺も焼きが回ったな。・・・・・・六年前の事件はお前の想像通り、梧桐冬樹の犯行ではない。」
「では誰が?」
「最初の四人は同一犯によって殺された。今回の事件同様、何一つ証拠を残さずに。しかし、最後の四季だけは違っていた。彼女は自殺したんだ。」
「なに?四季は生きているんじゃ?」
「双子の姉妹の名前を摩り替えたんだよ。事件を発見したのは大洗だが、それを提案したのは奴だ。」
「何のために?」
「儀式が失敗したとなれば、教団がまた犯行を繰り返す可能性がある、とでも考えたんだろう。当時、俺たちは現場工作をしなくてはならなかったからな、その提案に乗ったんだ。」
「なんてひどい・・・・・・。警部は、四季が自殺したことを知らないのか?」
「さぁな。第一発見者は奴だ。遺体の状況を見れば、自殺かどうかはたいがい分かるもんだ。仮に当時わからなくても、今なら分かるだろう?それにな、四季は藍沢春子に誘われてファイの証人に通っていたという証言も得ている。四季が自殺した理由を、ファイの証人の責任に転嫁しないとも限らないだろ。なんにせよ、奴の積年の恨みを発散させることができるのは、もはやファイの証人にしかないし、いずれにせよ血は流れる。」
「なぜ、ファイの証人を殺させたい。」
「それは機密にかかわる問題だ。お前ごときが聞き出したと分かれば、更迭しなくてはならんぞ。」
「機密だと?」
「政治的な問題、ということだ。」
前田は立ち上がった。志ノ田に手を差し伸べるわけでもなく、前田は会議室を飛び出した。
呆然と立ち尽くす捜査員たちを残し、ただ、前田だけがすべきことを心得ていた。それは、大洗の殺人を止めることだった。
その時、T経済大学で殺人事件が発生したと入電が入った。


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