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俺は小説家を目指している。

211イチゴ大福:2005/03/04(金) 20:43:57 ID:5cN.MTjs
「六年前の事件は全部あんたが仕組んだことだ。そうだな?犯人を梧桐冬樹の仕業に仕立てたのは、梧桐警視正と根路銘国盛の不正を暴露するためだ。そして、警部には、真犯人はファイの証人だと伝えた。確かに、彼らの教義に即したもののように見えなくもないが、実際には他の人間の犯行じゃなかったのか?または、まったく関連性のない事件をつなげてそうしたのか?そこまでは確認することはできないが、あんたはどうしても警部にファイの証人を殺させたかった。そうしなければならない理由があった。」
「さぁ、なんのことだかな?いい加減に仕事にでたらどうだ?」
「こんなものがまかりとおって警察の仕事だというのなら、法とはなんだ?私は警察官だ。そのために法が定めた権力を行使する。」
「どの道、お前の警部はもう免職は免れないし、信者の一人や二人は殺すだろう。法は殺人者を裁くだろうな。」
「貴様!」
前田が怒りに駆られて右腕を打ち込んだ。志ノ田は早かった。彼の手首を右手でがっちりと鷲掴みにする。年とは思えない握力で前田の動きを封じる。
「悪いが喧嘩をしてる暇はないんでな。」
言うと、腕を思いっきり自分の方へ引っ張った。前田の姿勢が崩れる。志ノ田は余った左手で前田の右肩を押さえると、前田の右手を固定して、彼の膝を後ろから蹴りつけた。前田は膝をがくりと折って、膝をついた。手首を捻り上げた姿勢で前田の腰から手錠を取り出す。
「悪いが静かにしとけよ、邪魔になる。」
手錠を掛けようと志ノ田が左手を右手に持ってきた瞬間、前田は左手を軸に身体を移動し、仰向けの姿勢になった。左手で手錠をもつ志ノ田の左手首を掴み、引っ張る。前田を拘束するために前かがみになっていた志ノ田は簡単に慣性に従って前につんのめった。すかさず前田が右足を伸ばし、体重をかけて志ノ田の身体を頭の方へ投げ飛ばした。志ノ田の巨体が空中に弧を描いて、激しくフロアに打ち据えられた。前田は立ち上がり、フロアに転がる志ノ田の巨躯を見下ろした。
ギャラリーは増えていたが、誰も間に入ろうとはしなかった。そもそも、二人以外になぜ県警の刑事と地検の捜査員が喧嘩をしているのか、その理由が分かるものなどいなかったのだから、仲裁に入りたくても入れないといったほうが適切かもしれない。
志ノ田はゆっくりと起き上がった。無言だが、前田をとらえる志ノ田の視線には殺気が漂っていた。
「おい、ええかげんにせぇよ。」
「六年前、本当は何があったんだ?」
「ほんとに困った奴だな。・・・・・・よし、俺からもう一本取ってみろ。そしたら教えたる。」
「時間稼ぎか?警部にファイの証人を殺させたいんだ?なぜ、梧桐彦次の息子、梧桐冬樹を犯人に仕立て上げたいんだ?」
「いずれ全国民が知ることだ。今知る必要などない。」
「六年前の真犯人を言え!」
「だから、俺から一本取ってみろ。教えたる。」
前田は左手で志ノ田の左手首をとった。少々強引な引きで志ノ田の身体を持ち上げ、投げ飛ばそうとする。しかし、志ノ田は腰を落とし、左手で前田の右足太股を抱え、持ち上げると、そのまま投げ落とした。今度は前田がフロアに転がる番だった。しかし、前田の次の動きは早かった。うつ伏せになると、四つん這いのまま駆け出し、志ノ田の腹部めがけてタックルした。志ノ田は予期せぬ反撃に防御が遅れ、そのまま会議室の壁に背中を打ち据えられた。前田は志ノ田に馬乗りのなると、両の襟首を掴んだ。


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