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俺は小説家を目指している。

165イチゴ大福:2005/02/18(金) 19:11:34 ID:8efMvF4U
「先生殿の携帯電話に登録されているアドレスデータをまず盗みだす。これは時間がかかりそうだが、まぁとにかくやってみようか。Javaでスクリプトを組んでみる。少し時間をくれ、携帯にハッキングするのは俺も初めてだ。」
時間をくれといいながらも間良はすぐにスクリプトを組み上げた。彼はそれを、架空請求を装ったメールに偽装して根路銘に送りつけた。メールを展開するだけで間良のスクリプトが感染し、データを転送してくれることになっている。携帯電話の性能の向上は便利な一方でこのような危険も伴っているのだと改めて感じた。
彼はどこかのサーバを呼び出して、表形式に次々と更新されていくデータを確認した。
データを保存するとサーバデータを消去した。
「よし、では誰を使おうか?どうせ釣るなら思いっきり食いついてくれるほうが楽しい。」
名前で検索にかけ、身元を確認する。彼の携帯のアドレスには有名な大学病院の院長や弁護士、政治家や企業家の名前がずらりと並んでいた。
「酒池肉林だな。」
「それをいうなら「よりどりみどり」だろ?ちょっと待て、梧桐彦一警視正の名前がある。」
前田はそれを見逃さなかった。
「ほほう、どうやらお友達らしいな。一覧をプリントアウトしてやるよ。これはプレミアものだ。」
「プレミアどころじゃない。こんなのが流れた日には大変なことになる。」
間良はアドレスにあった弁護士のアドレスを偽装して、根路銘教授の携帯電話にメールを送り、教授宛のメールサーバにはどこからか拾ってきた意味のない文章を送りつけた。「重要な文書を添付したので今すぐ目を通して欲しい」という内容のメールが教授の携帯電話に届いた十分後、学内のメールサーバに教授がアクセスしたことが確認できた。間良は、教授のコンピュータがネットワークに接続していることを確認するとスクリプトを走らせた。
すると予想通り、前年度の推薦入学者のリストが発見できた。
梧桐冬樹の備考欄は2,000,000となっていた。
「単純に考えて二百万か。意外と少ないな?」
前田もうなずく。
「ああ、なぜだろう。明らかに他の推薦入学者よりも少ない。これ以外で一番低いのは八百万だ。」
「こういうケースでは警察はどう考える?警察は給料が少ないとか?」
「公僕とはいっても警察官僚だ。そんなことは考えられない。梧桐警視正と梧桐冬樹は伯父と甥という関係だ、六年前の事件では警視正は甥のために証拠の隠滅まで図っている。まぁ、自分のキャリアに傷がつくという保身の意味もあっただろうが・・・・・・。梧桐警視正と根路銘教授が既知の仲だとして、甥の進学の便宜を図るのは当然か。だとすれば、この金額にはそういう意味があるのか?」
「だったら金なんて取るか?この二人はそこまで仲良しじゃないようだ。」
「じゃ、何か二人の間でなんらかの金額を減らすインセンティヴを誘発する要因が介在したということか?だとすれは、梧桐警視正と根路銘教授の間でなんらかの取引があったと考えることができる。」
「作成するべき調書がまた増えたようだな。」
間良はそういって笑ったが、前田にとっては笑いごとではなかった。


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