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俺は小説家を目指している。

153イチゴ大福:2005/02/16(水) 18:24:37 ID:bWjHoq9g
9.殺人事件は「あいうえお」。
現場に向かう途中、前田は、捜査会議で出た「あいうえお」事件について大洗に話そうとした。大洗警部は警察官になってまだ五年目だから、彼は詳しく知らないと思ったのだ。
しかし、意外なことに大洗は事件のことを事細かに知っていた。
「刑事になって最初に組んだ人が年季のはいった人だった。刑事ドラマのデカみたいな人だ。彼は「あいうえお」事件の担当で、必至になって追っていたからな。」
「その刑事は、今は?」
「定年退職で、自治体で学校の防犯プログラムに参加したり、警察学校で顧問のようなものをしたりしている。」
「しかし、驚きましたよ。じゃ私より事件には詳しそうですね。私はそのときはまだ所轄で、すぐ次の事件に駆り出されてしまいましたから。」
「そうだな。」
「警部はどう思います?「あいうえお」事件は今回のように猟奇的な殺人事件でしたけど、犯行は五人で終わっています。今回はもう六人ですし、たった五日で六人というのは尋常じゃありません。」
「小学校に乱入して刃物を振り回すような奴がいる世の中だぞ。正常という機軸なんかないんだよ。それに、あの事件についていえば、犯人はある程度目星はついていたんだ。それが、証拠不十分で不起訴。その後、犯行が行われなかったことと、被害者の苗字があいうえお順だったから「あいうえお殺人事件」と呼ばれるようになっただけのことだ。それに、被害者はいずれも女性で乱暴されていた。被害者の苗字があいうえお順になったのは単なる偶然だと考えるのが自然だろうな。もし、あそこで被疑者として逮捕されていなかったら犯行はエスカレートしていたはずだ。」
「例の中学生ですか?確か名前は・・・・・・。」
「梧桐冬樹。警視正の甥だ。」
「あっ!そうだ。それで検事と取引があったと週刊誌で報道されて騒ぎになったってあれですね?」
「そちらも監察が入ったが証拠はでなかった。結局はうやむやのまま事件は闇に消えた。」
「しかし、よく立件できたものですね?」
「それだけ証拠があがっていたんだ。しかし、誰かが証拠を隠滅した。当時現場は混乱したと言っていたよ。なにせ、実際にあったものが、法的にはなくなったんだからな。」
「じゃ、再び梧桐冬樹が犯行を始めたと考えているんですか?」
「可能性はないわけではない。喜多川がゲイだった可能性もあるし、今回は犯人の目的がレイプから殺人そのものにシフトしたのかもしれない。」
「しかし・・・・・・男同士でもゴムってするもんなんですか?」
「性病が恐い奴もいるだろう。避妊だけが目的じゃないからな。」
「なるほど。・・・・・・でもそれなら、警察が喜多川を張りこんでいたことを犯人が知っていたというのもうなうずけますね。なにせ関係者の親類ですから、情報がリークしていた可能性は考えられますから。」
「「あいうえお」事件では正攻法で痛い目に遭ったが、今回はそうはいかない。それに、奴は今年で二十歳になるはずだ。少年法の適応もない、必ず塀の向こうにぶち込んでやるぞ!」


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