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俺は小説家を目指している。
150
:
イチゴ大福
:2005/02/15(火) 17:04:51 ID:oRBse.Hg
着地は失敗したが、なんとか生きていた。
ベランダから中をのぞくと、すぐに人が倒れているのが分かった。男だ。裸で、背中に包丁が突き刺さっていた。窓に手をかけ、それが閉まっていることに気づく。
上着を手に巻いて、窓を勢いよく叩いた。罅が入るがまだ壊れていない。三回連続で叩き、穴が開いた。そこから手を滑り込ませ鍵をあける。窓をあける。不思議と外気より室内のほうが冷たいように感じた。
「誰かいるか?!」
背中に包丁を突き立てられた他殺体と密室、この状況からすればまだ室内に犯人が潜んでいる可能性は高い。身構え、恐る恐る玄関に向かった。チェーンはかかっていないが、鍵はかかっていた。鍵を解除し、ドアを開ける。
「どうだ?」
「殺されてます。」
「殺されてる?」
大洗も中に入る。
「なんだこれは?ベランダの鍵は?」
「かかっていました。密室殺人ですね?」
「そんなもんは問題じゃない。いつ殺されたか、それが重要だ。」
「今朝の六時過ぎには確認されてますから、わずか三十分から四十分のあいだの犯行ですね?」
「血を見ろ。この乾き方、いくら寒いからといってもそんな短時間のものじゃない。死斑から見て四時間以上はたってるんじゃないか?」
「四時間?でも、昨夜二時には確認してますし、今朝も六時には・・・・・・。」
「なんだ、何かが違う気がする。・・・・・・違和感を感じないか?」
「違和感ですか?」
大洗は素っ裸でうつぶせになった遺体に顔を近づけたり、部屋の中を見回したりした。その間、前田はことの経過を警察へ連絡していた。
「これから応援が来るそうです。一晩で二人も、大学側も大変ですね?喜多川もゴーストの仕業でしょうか?」
「なぁ、なぜこいつは裸なんだ?」
大洗はまったく話を聞いていなかった。
「そうですね、着替えようとしているところを刺されたからですか?」
「なぜだろう?こんな狭いアパートで、彼は犯人に気づかなかったのか?」
「酔ってたんでしょう?」
「致命傷を一突きだ。ゴーストの仕業だとすれば、今回は手足を先に刺す時間はなかったようだな。」
「そうですね。抵抗されるから?」
「それなら今までだって同じことだ。今までのケースから考えて、ゴーストはまず足などに深い傷を負わせて、移動を困難にしてから、じわじわと殺している。つまり、被害者と一定の距離を置くことができたからそんな危険な真似ができた。」
「この狭さですからね、それに助けを求められたらそれまで。」
「だから、致命傷を一突きした。ではどうやって殺したか?いつ殺したか?どうやって犯人は中に侵入できたか?俺たちの監視の目をいつ擦り抜けたのか?」
そのとき、大洗がフロアにあるものを見つけた。コンドームだった。使用しようとしていたのだろうか?封は開いていて、半分出ていた。
「まさか、女ですか?」
「ありえる。喜多川となんらかの関係はあったのかもしれないな。肉体関係を持とうとして衣類を脱いだところを後ろから一突きされた。だからこんなにも無防備な死に方をしたのかもしれない。」
「それなら密室の謎も解けますね?女は合鍵を持っていたと考えれば自然です。しかし死亡時刻と今朝見た喜多川は・・・・・・。」
「きっと、初めから女はこの部屋にいたんだろう。俺たちよりも前にこの部屋に上がり込んでいたんだ。そして昨晩、午前二時に帰宅した喜多川は女とそういうことになろうとして、無様に殺された。女はこいつの衣類を身につけ、今朝がた外に出た。コンビニに行き、もしかするとT経済大学のグランドの遺体もその女が殺したのかもしれない。」
「まさか。じゃ、ゴーストは私たちが張り込んでいることは知っていた?」
「かもな。少なくとも、ゴーストはある一定の規則にのっとって殺人を繰り返していることからも考えて、犯人は殺す対象をすでに選定している可能性がある。被害者とこの数字の関連、また被害者同士の接点からは、犯人像はまだ分からないが、だいぶ絞り込めてきたし、用心もできる。幸い、今回の殺人は屋外のような証拠の風化が激しい場所ではない。この部屋を完全に封印して、犯人の痕跡を徹底的に洗おう。人間の痕跡を全て穿り返す。」
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