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俺は小説家を目指している。
149
:
イチゴ大福
:2005/02/15(火) 17:04:21 ID:oRBse.Hg
7.人間と死人と疑問、あるいは幽霊? Message in an affair. ③
大洗、前田の到着から十五分ほどで応援の警官らが到着した。
すぐにグラウンドは封鎖され、遺体の周りにブルーシートが覆われた。
二人は所轄の刑事に現場を任せると、二人が張り込みをしていた喜多川のアパートメントにむかった。助手席では大洗が彼の携帯電話にコールを試みていた。しかし、なにかあったのか、電話にでる気配はなかった。
「留守電ですか?」
「いや、出ないだけだ。まだ寝てるのか?」
「マナーモードにしてないなら、着信音がうるさくてさすがに出るとは思いますけど。」
「まさかな・・・・・・合鍵が必要になるかもしれんな。調書に大家の住所もあったな?」
「ええ、でも管理してる不動産屋は別ですよ。」
「こんな時間だぞ、まだ開いてないだろ?」
前田はチラッと腕時計を見た。午前七時だ。
「待つわけにも行きませんしね。困ったな。」
大洗は携帯電話を右手に持ちながら思い出したように言う。
「しかし、お前、今朝方、喜多川の姿を確認したと言っていたな?」
前田もそうだ、と思い出す。
「ええ、ですから、順番に殺しているとすれば彼は安全ですね。」
「とりあえず行ってみるか、でなけりゃ強行突破だ。」
大学から近いアパートのため、五分とかからずに到着した。
喜多川のドアの前に立つと、大洗はインターフォンを押した。反応はない。
「喜多川さん!いますか?警察です!出ていらっしゃらないとドアをぶち破ることになりますが構いませんか?」
普通は構うだろう、と思いながらも前田は何も言わない。
「だめだな。何かあったか?」
「緊急事態ですね?どうします?ほんとにぶち破る気ですか?」
大洗は顔をしかめた。ぶち破るという表現が気に喰わなかったのだろう。
「余計なことはいい、第一映画じゃないんだ、簡単に壊せるはずないだろ。隣の部屋からベランダをつたって行くぞ。窓を割って中に入れ、俺はここで待ってる。行け。」
前田は気の乗らない様子で隣の部屋のインターフォンを押した。
「おはようございます。群馬県警の前田巡査長です。」
ドアを開けたのは若い女性だった。おそらくT経済大学の学生だろう。すっぴんでパジャマ姿で、上にコートを羽織っているだけだった。寝起きらしい不機嫌な顔だが、笑ったら可愛いだろうと前田は少しほくそえんだ。
「何ですか?」
「隣の部屋に用事があるんですが、わけあって中に入れないんです。ご迷惑はおかけしません、ベランダを通らせていただけますか?」
「え?わけわかんないんですけど。」
「隣人の生命にかかわる問題ですので、ご了承ください。」
そういうと革靴を脱ぎ、女子大生の一人暮らしのアパートメントに侵入した。こざっぱりした部屋にはパソコンと本棚、ベットと小さい丸テーブルとテレビがあった。どことなくいい匂いがするなと思いつつ、ベランダで革靴を履く。隣のベランダまでは連続ではなく、六十センチメートルほどの間があった。
「大丈夫ですか?落ちたら怪我しますよ?」
そんなことは分かってる、と心の中で叫ぶと、うまく体制を整えて目一杯膝を屈伸し、伸ばした。
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