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俺は小説家を目指している。
148
:
イチゴ大福
:2005/02/14(月) 21:30:53 ID:ea34pD9A
6.電卓の騎士団。Message in an affair. ②
遺体が発見されたのはT経済大学のグラウンドだった。
大洗、前田の二人が追っている事件との関連性が気になるところだが、二人は緊張を抑えつつ現場に足を運んだ。二人が現場に最初に到着していた。
幸い、大学が冬季休暇中であったこともあり、部活にきた学生くらいしか野次馬はおらず、大きな混乱はなかった。
まだ所轄の警察官も到着していなかった。
地肌がむき出しのグラウンドに血に染まった死体が転がっているというのは何か違和感を感じた。大洗は手袋をはめ、遺体に脈がないことを確かめると、遺体の前で手を合わせた。
「警部、第一発見者を連れてきました。」
大洗が振り向くと、いかついむさそうな男が前田の隣に小さくなって立っていた。死体を見るのが初めてなのだろう、気丈を装いながらも不安が顔全体に表れていた。こういう奴に限ってあとでマスコミに死体のことをべらべらしゃべるんだ、と心の中で悪態をつくと、表情だけは余所行きを装った。
「おはようございます。私は群馬県警の大洗警部です。こちらは前田巡査長。あなたが通報したんですよね?」
「はい、そうですけど。」
「被害者とは面識は?」
「いいえ、知りもしません。」
「そうですか。なにか、不審な人影をみたりとかありませんでしたか?」
「いいえ、朝練できたらたまたま見つけただけでなにも・・・・・・。」
「わかりました。もうじき応援の警官がきますんでね、それまでどこか、すぐ連絡の取れる場所でお待ちください。今日は部活は休んでもらいますがご理解くださいますね?」
「ええ、じゃすぐそこにいますから、なにかあったら呼んでください。」
彼それだけいい、駐車場のほうへ歩いていった。
前田は遺体のジャケットから財布を取り出し、学生証を見ていた。
「どうだ?例の16番か?」
「いいえ、6番です。どうぞ。」
大洗は学生証を受け取る。確かに“006”番だ。
「遺体の損傷具合からしてゴーストの犯行に酷似するものはありますが、どうやら模倣犯のようですね。」
「模倣犯だと?」
「事件を新聞なんかで読んだ愉快犯か倒錯者の犯行ですよ。」
大洗は遺体を改めて間近で眺めた。大学の建物が影になってよく見えないので、懐中電灯で照らした。衣服は真っ赤に染まっているが、よく見ると胴体の損傷は胸部の一箇所だけで、あとは手足に集中していた。胸部の出血はひどいが、これは心臓を直撃したためだろう。それも生きているうちに刺されたのだと大洗は考えた。
「マスコミには報道管制を敷いている。お前らのいうゴーストが、こんな特徴的な殺し方をすることは警察関係者以外は知らないんだよ。」
前田も気づいたようだ。慌てて学生証を確認する。
「あれ?じゃ数字の関連はなかったってことですか?」
「いや、少し修正する必要性はあるがその線が間違いない。今日は何日だ?」
「二月五日ですが・・・・・それがなにか?」
「16の2乗は?」
「ええと・・・・・・256です。・・・・・・あっ、2、5、6ですね?」
「もし、犯人がまだこの法則に則って犯行を続けているとすれば、まだ事件はカーテンコールではないぞ。殺されたか、あるいはこれから殺すかだ。」
「ということは、“016”、“032”、“064”、“128”ですか?」
「他にもいろいろなパターンが考えられるだろう。想像力の限界に挑戦するのは作家の仕事だが、俺たちはそんな悠長なことは言ってられない。すぐに配備するぞ。安否確認を要請しよう。」
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