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俺は小説家を目指している。

13某経大生:2004/06/17(木) 17:25 ID:bIs8UfKk
   切腹チャーハン

夕暮れを悲しむ人...一日の終わりに虚無の慰撫。
冷たい暗闇の感覚。闇の帳がゆっくりとカーテンコールを知らせている。
「まるで人が死ぬのを見ているようだ...」
学生食堂の窓際に座り、従業員の制服を着た中年の男性が窓の外を眺めて
いた。横顔はどこか疲れた様子で、それはきっと西日の光の加減かもしれ
ない、ぼんやりと外を眺めていた。浅間山は赤く燃えていた。
こんなにもぼんやりと何かを思いつめたことはないなと、人生の大半を仕
事に追われて必死に生きてきた彼はふと思った。それは生きるため、家族
を養うため、そして尊厳のためだった。生きることの尊さと、生きねばな
らぬという切迫した観念が、これまで彼をなんら疑問を抱かせることもな
く猪突猛進させていた。学生が夕方の営業にあわせてちらほらと現れはじ
めていた。「幸せな光景だ」彼は思った。学生の笑顔が笑い声にのせてち
らほらと見えた。幸せな世界なのだと感じた。豊かで、そして不自由のな
い若者たち。不景気とは言葉だけの世界で、彼らは生きている。本当の地
獄を知らないのだから。いや、知る必要はない。そのような社会であるべ
きはずはないのだ。
彼はそこで一端思考を中断して、手元にあるメモ用紙に目を向けた。
それは、日ごろから学生たちの意見や要望を募るために用意したものだっ
た。学生食堂を経営するうえでは当然の処置と言えるし、何より彼らの意
見は参考になるものも多かった。


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