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民間就職志望が集まるスレ

294凡人:2016/03/07(月) 12:28:45 ID:1h3K8A8Y0
■面接の前にもチェックの目
 続いて面接やグループディスカッションで落とす条件を尋ねた。

 戦いは面接前から始まっている。かなりの割合の企業が受付や通路、そして控え室で就活生の振る舞いをチェックしていると答える。「受付でぞんざいな態度を取る就活生はけっこういる。そういう人はこっそりチェックが入る」。それだけで一発アウトにはならないが、「どちらの就活生を次の選考に進ませるか悩んだ際の判定材料になる」。

 面接でNGとなるのは、暗記してきた話を何とか話そうとする就活生だ。「暗記はすぐにばれる。途中で暗記内容を思い出すために一瞬斜め上を見たりするからだ」(広告代理店)。この場合は内容の良し悪しではなく、用意された言葉ではどんな人物か分からないために落とすという判断になる。

 集団面接では、協調性がない就活生に対しては特に評価が厳しい。「面接で話す順が1番手なのに長々と話す人がいる。時間が30分で6人だと1人が話せるのは5分程度。協調性がない」(大手商社)とバッサリ。5、6番手の就活生は時間不足でピンチとも言えるが、チャンスでもある。ここで簡潔にまとめて話せれば、「状況に応じて行動できる人だと分かるし、時間が短くて申し訳ないと高評価につながる」(同)。

 ストレスへの耐性が低そうな就活生も避けられがちだ。「一番つらかった出来事と乗り越えた経験を聞く」「なぜ?なぜ? と質問で深掘りしていくときの対処を見る」など方法は企業ごとに異なるが、当落の判断材料にしている企業が多い。「入社してすぐに休職・退職になると、本人や配属部署、採用担当者のすべてにいいことがない」(システム開発)ためだ。

■優秀と認めつつ落とすことも
 最近では面接の代わりにグループディスカッションを導入する企業も多い。 面接だけでは測れないコミュニケーション能力や人柄を見るためだ。選考前のインターンシップや説明会でもいい人材を見つける目的で実施される。

 マニュアル本には「仕切り役やタイムキーパーなどを率先すべし」と助言が載るが、採用担当者によると「役割=高評価」というわけではない。「仕切っているだけ、時間計測するだけで、自分の意見を言わない就活生は人物を評価できない」からだ。

 「他人の話を否定ばかりする」「議論の流れをくまず、筋違いの話をする」といった就活生も落ちる可能性が高い。

 グループディスカッションは1グループ内で落とす人数を決めていない企業も多い。各人がしっかり発言し議論が深まれば全員通過もあるし、逆もある。

 話す態度や癖も見られているので注意したい。貧乏ゆすり、ボールペンをカチカチとノック、ほおづえをつくなど無意識に出てしまうものだが、「落ち着きがない人、精神的に幼い人といった印象を受ける」(サービス業)。

 選考では能力が高いと認めながらも内定を出さないこともある。これは「華やかな業界が好きそうだが、当社はお堅い鉄道会社」「ウチはチームプレー重視だが、個人プレーが合いそう」など社風に合わないと判断されたケースに多い。つまり落とされた理由は千差万別であり、内定が取れなくても気持ちを切り替えて次に挑むことが大事だ。

《本記事は、日経ビジネス2015年12月7日号スペシャルリポートを再構成しました》
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