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私のビデオ評(第3R)
2
:
闇夜の鮟鱇★
:2009/03/29(日) 12:03:10 ID:???0
●●●北京ヴァイオリン(2002)☆☆☆−●●●(1/3)
これまた陳凱歌作品ですが、今回の出来はもう一つでしたかね。
結局、中国もこうして近代化がどんどん進んで来ると、
その風俗は、万国共通のものに近づいて来た感じがします。
で、そもそも中国映画の魅力の少なからぬ部分というのが、
その固有の前近代的風俗にあった分けですから、こうなると、
余程の内容がないと、他国の映画との差別化は難しいでしょうね。
もっとも、サンセバスチャン映画祭では、二つも賞を取ったそうですが。
そのサンセバスチャンと言えば、スペイン北部の中心都市で、
バスク地方に属する美しい港街なんですが、私は大変気に入りました。
例えば、南仏のニースを二回り位良くしたような印象を受けましたね。
ただバスク地方は、スペインからの独立を求めるゲリラ闘争が盛んで、
時たま、爆弾テロなんかも起こっていますから、
訪問する場合は、事前に良く下調べをした方が良いでしょうね。
物語は、バイオリンを弾く田舎の天才少年が、
北京に出て国際コンクールを目指すという話ですが、
そこへ実は彼が捨て子であった、というエピソードが絡みます。
彼が、少しチャラチャラした感じのモデルの女と親しくなったり、
最初についた師匠が、猫好きで芸術家肌の男だったり……
近代化の道を驀進する中国で、少し背伸びをして生きる庶民の様子が、
とつとつと語られている感じですね。
因みに『北京ヴァイオリン』という日本語の題名は、
如何にも即物的というか、安直な感じがしていただけません。
中国語の原題は『和◆在一起』とかあって意味不明ですが、
日本語に直訳すると『あなたと一緒に』となるそうです。
英語名は『Together』ですから、更に分かり易いですね。(^^;)
それから、以前に『小春おばさん』の話をしましたけど、
この映画では、主人公の少年の名が小春と言うんですね。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/3729/1162001315/8
日本の女性名が、中国では男性名になるという分けでしょうか。
それから、少年が二人目につく師匠の余教授として、
監督自身が出演しているのも、ひとつの見所です。
ところで、映画の後半では、少年がコンクールで弾く曲として、
チャイコフスキーのバイオリン協奏曲が登場しますが、
残念ながら、第一楽章の有名なテーマは出て来ませんね。
例の『ミッミーーー レドミソ レーミレー』という奴ですが……
実を言うと私にとって、この曲は色々と思い出深い曲なんです。
映画の中では、余教授が自分と音楽の出会いについて語っていますが、
今回は私と音楽の出会いについて、少し書いてみようかと思います。
そもそも私が育った家庭環境は、特に音楽的ではありませんでした。
私の幼少期はまだテレビなんてものは無くて、ラジオが中心でしたが、
親父がズボラな性格だったので、朝7時のニュースを聞く為に、
ラジオを付けると、そのままずっと付けっ放しだったんですね。
そうすると、8時頃から『音楽の泉』という番組が始まって、
『タッタララーリ タラリン タラリン』というテーマが流れる分けです。
これはシューベルトの『楽興の時』という曲ですが、
そんな曲を聞くともなしに聞いていたというのが、
私にとってのクラシック音楽の原体験ですね。
最近知った所では、この番組はまだ続いているらしいですが、
とすると、相当の長寿番組ということになりますね。(^^;)
その後、中学生になって放送部に入ったんですが、毎日、
お昼休みにレコードをかけるのが、部員の仕事の一つでした。
その頃は、既にLPレコードが主流になっていたと思いますが、
放送室にあったのは、更に旧式のSPレコードという奴でした。
これは直径が30cmもあるのに、演奏時間はほんの5分位しかなくて、
しかも、シーシー雑音がうるさい、という代物なんですね。(-_-;)
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